ヤマツル

Yamatsuru

概要

オヅノの雪家は、里の興りから代々、里を防衛する役を担っている。現在の雪家当主である山鶴も、オヅノの山林に迷い込んだヒトがいないか探しては、麓へ追い返すのが仕事である。ある時は頭上から木の実や小枝を降らせてみたり、またある時は、突風を吹きつけてみたり。筋肉質で武闘派の印象とは異なり、追い返し方は大人しい。

しかしそれは、雪家の者が代々オヅノの山の「天狗様」として、麓の村や町で語られてきたことに由来している。言い伝えでは、風もないのに木の実や枝が落ちることや、遠くの山で笑い声が聞こえるようなことがあれば、それは天狗の仕業であるから、山から引き返せ、とされている。そのため、山鶴は古の作法に則り、天狗として真面目に働いているのだ。

性格、気質

良くも悪くも真面目な性格。朝は決まった時間に起き、決まった通りに里山を見回り、鶏たちの世話、畑仕事をこなし、鍛錬、夕飯、そして決まった時間に床に就く。そのため融通が利かないところもあり、特にしきたりや決まり事にはうるさい。その上、「ルールだから」ではなく、「かくかくしかじかこういう理由で決まりは守らねばならない」と説教してくるタイプで、かなり面倒臭い部類。おかげで花宗、銀霞、蒼斗らからは「口うるさい」だとか「おじいちゃん」だとか散々に言われている。

好きなもの、嫌いなもの

鶏を飼っており、大切に育てている。もちろん食用だが、食べる前は存分に可愛がっている。卵料理も大好き。その他食べ物の好き嫌いはなく、なんでも良く食べる。

だらしないこと、決まり事を守らないことには苦言を呈するが、それを理由に他人を嫌うということはない。

戦闘

見た目に違わない武闘派で、里に危害を加える者があれば、防衛役として弓を引くが、ここ数十年そのような不届者はない。日頃の鍛錬は欠かしていないが、主にその技は狩猟にのみ発揮されている現状である。熊ぐらいは余裕らしい。

価値観、死生観

里を愛し、里を守ることに生涯を尽くすことを誓っている。花宗、銀霞、蒼斗らにも何のかんのと文句をつけながら、里で平穏に暮らしている様子を見守っている。この平穏が永遠に続き、己の守り人としての技は生涯発揮されなければ良いと思っている。山鶴は、誰より厳しいが、誰よりも里を思いやっている。そのことを皆知っているから、誰も山鶴を邪険にしないのだ。

生まれ

雪家の嫡男として生まれ、守人として教育を受け、厳しく躾けられてきた。よちよち歩きのヒナの頃、身ひとつで山中に放り出され、自力で戻ってこいと言われた。父曰く、「獣は皆そうして生きている」。そのため、大抵のことは自分で何でもできるし、山中でのサバイバルも得意中の得意。未だに時々山に篭りたくなるらしいが、長期間里を不在にするのは…と思い、自粛している。

家族、対人関係

・悪太郎
幼馴染。同じ御三家としても親しい仲だが、尻を狙ってくるのはやめてほしい。

・冬凪
奉公人頭として頼りにしている。よくできるので、何も口出しすることがない。

・花宗
彼の環境には同情するが、だからといってぐうたら過ごすのは良くないと思う。

・銀霞
人の庭先に毛玉を吐いていかないでほしい。鶏も襲わないでほしい。

・蒼斗七星
生活の面倒を見ている。里に馴染んでくれてよかった。

プロフィール

血 族:鬼種(天狗)
年 齢:悪太郎と同い年
誕生日:紅葉の色が濃くなる頃
身 長:180cm程度
体 格:しっかりとした筋肉
口 調:はっきりとした強い口調

「我々の仕事は、何事もないのが一番なんだ。」
「お前らなあ!!人の家を溜まり場にするんじゃない!花札を持ち込むな!!おい!聞け人の話を!!!!毛玉を吐くな!!!!!!!!」