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シュワルツ・フォン・ロードクロサイト

Schwarz fon Rhodochrosite

概要

アルス13の自治圏区のうち、最も華やかで、最もおぞましいとの呼び声高い、『偕楽の11区』がある。そこではあらゆる地上の快楽、あるいはあらゆる嫌悪すべきものが公的に認可され、広く愛されている。
11区の法は明確でありただひとつ、『受容と供給』。他者を受け入れ、また、自らを供すること、だけだ。己の悦楽を他人に課してはならず、また、他人の悦楽を排してはならない。遍く人は悦楽の為に生きるのであり、悦楽のために死ぬのである。故に11区はあらゆる快楽が提供される街足りうる。不夜の街足りうる。

11区を治める将軍家は、大鷲の旗印を翻すロードクロサイト家。シュワルツは当代の大鷲、鷲将軍その人であり、現代の楽土の王である。将軍家としての権能を注ぎ込み、彼は11区を守り、愛し、育んでいる。そこに住まう全てを愛し、慈しみ、眠らぬ楽園を作り上げること。それが彼らロードクロサイトの悲願である。

ロードクロサイト家が母体として運営している会社としてパンドラボックスがあり、また、同様に彼らが経営するカジノの名もパンドラボックスである。

性格、気質

性格は明るくあっけらかんとしていて、凡そ恥じらいというものが無いように見える。大真面目な顔で下ネタを語り、他人事であるかのように己の身体を差出せる。常に愉しげに微笑み、あらゆる出来事を楽しんでいる。見るものが見れば馬鹿馬鹿しくも思える姿だが、決して愚かではなく、知的な人物でもある。彼はエロを嗜める知性ある大人の男ではなく、知性を嗜めるエロティックな大人の男なのだ。
快楽ごとに関わらず、シュワルツは好奇心がとにかく強い。新しい物事に目がなく、最新の遊戯だと言われれば喜んで試し、あるいは古物であれ、味わい楽しむ。しかしながら楽しんだ後の批評は鋭く、指摘も的を射たものであるため、ただ蒙昧に楽しんでいるだけというものでもない。そこには一種の責任感が伴う。彼の場合は、11区のどろどろとした安寧と平安を守る事が、その責任を果たすことなのだ。

好きなもの、嫌いなもの

シュワルツは快楽を愛し、醜悪をも愛する。故に特定のものを嫌うという事は少ないが、故に他人の快・不快を他人が断じ論ずる事は良く思わない。何を快と感じ、不快と感じるかは、それを感じる本人の自由であり、他人が定めるものではないと認識している。そしてその法に従う限りの人間は愛するが、従わない者は彼の愛に叛いた者と見做し、手放す。シュワルツは他者を嫌いこそしないが、ただ興味を失くすのだ。
もっと単純な彼の個人的な好みとしては、食事は贅沢な方がよい。この世の贅、或いはこの世を超えた贅を堪能する日々ではあるが、意外なことに好物はクレム・カラメル……要するにごく一般的に云うプリンだったりする。

戦闘

国家に仕官する将軍家の者であるが故に、それなりの武術などは身につけているが、護身術の域を出ない。有事の際に本人が直接戦う、という事は無く、配下の者を頼る。

価値観、死生観など

快楽は生きてこそ堪能できるものであるから、生きる事に主眼を置き、その生命をより快く生きるかに注力している。死んでしまえば元も子もない。
また、殺しや、他人を痛めつける事で快楽を得る手法については、本人同士の間で、その合意が取れているかを重視する。一方的な殺戮や強姦のようなやり方は、彼の法の範疇を超える。あくまで、快楽は受容と供給あってこそ、というスタンスでいる。

生まれ

まだ物心つく前から、シュワルツの父、先代の大鷲は教えていた。お前は己の実の子ではない。妻の不貞で出来た子だ、と。
ロードクロサイトはみな『そう』なのだ。男であれば種がなく、女であれば卵がない。故に、ロードクロサイトが子を成すには、妻の、夫の、不貞が必ず必要だ。それを許容出来ない者は、大鷲の玉座に相応しくない。妻の不貞現場を、晩餐の伴奏にする程度の度量でなければ、楽土の支配者は勤まらぬ。血の繋がりなどという曖昧なもの、そんなものは不要で、無価値なのだ。それを呪いと取るか祝福と取るか。後者と見做すなら、お前は己の子でなくとも、必ずや大鷲の玉座を賜うのだ。
果たして言葉通りであった。シュワルツには子を成す力は無かったが、彼はそれを呪いとはちっとも、思わなかったのだ。

家族、対人関係

・ツキヒメ
愛すべき女で、パートナー。姫と呼び可愛がっている。息子を産んでもらった。

・パンドラの従業員たち
ほぼ全員抱いたか、もしくは抱かれた。

・クローバー貿易商会
業務提携先。いろんな意味で欲しい。オルティとは食事に行く程度の仲である。

・ホワイト
一方的にライバル視されている。シュワルツ本人は一切嫌っておらず、彼女が望めば抱く程度には好きなのだが。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:40代後半
誕生日:初冬
身 長:186cm
体 格:やや肉付きが良くしっとりとした筋肉がある
口 調:知的、愉しげ

「己の快楽、己の不快。それらを他人に押し付けない。すべて許容する。たったそれだけさ、私の法は。そしてその法に万人が従うのであれば、すなわちそれが平和なのだ。」
「それで、どうだ。私を抱く気になったかね?」
「私はお前のことも、姫のことも、同じぐらい愛しているよ。勿論、他の誰の事も同じぐらいに。お前だけの私でなくてすまないが、それでも私に仕えてくれると言うならば、私は最大の恩寵でお前に報いよう。」

ストーリー

・主軸となるストーリーには大きく絡まない。四ツ葉の同盟相手、あるいはスプラウスのライバルとして、またあるときはカジノ経営者として登場する。
・四ツ葉崩壊後、従業員の一部をパンドラボックスに引き受ける。

ツキヒメ

Tsukihime

概要

カジノ『パンドラボックス』のカードコーナーは常に賑わいを見せているが、時に彼女が訪れる時、その賑わいは殊更に高揚する。ツキヒメ、カードの女王にして、王の細君。名うての勝負師でも彼女には敬意を払い、か弱き者は一目散に勝負を降りる。艶然と笑む彼女の前には、次第にチップの山が築かれる。終ぞ負け知らずの、幸運の女神に愛された者。それがツキヒメだった。

性格、気質

何もかもを見透かしているような微笑みを絶やさないことで、初見では怜悧な印象や、恐ろしい印象を受ける者が多い。しかし彼女自身は非常に甘やかで優しい。一度会話をすれば彼女の蕩けるような囁きの虜にされる。そして、その後の責任は誰も持ってくれはしない。

好きなもの、嫌いなもの

カードゲームは好きだが、それよりも楽しいお喋りや飲み物、そして美しいものや華やかなものを好む。逆に見窄らしいものは嫌う。かつての時代の貴婦人のような優雅で上品な振る舞いを好む。
食べ物であればとりわけチョコレート類をこよなく愛し、どちらかといえばビターな物が好き。蕩かすように味わう。

戦闘

戦うことはからきしで、戦力にはならない。泥臭さとは無縁な彼女は、繊細で嫋やかな、守るべき女そのものだ。

価値観、死生観など

強固な価値観や生命観を持たない彼女は、他人の価値観を肯定して生きている。即ちシュワルツの価値観を肯定し、それに倣っている。彼を愛し慈しみ、彼に愛される以上の自分は不必要で、今ここに、シュワルツの傍に立つ自分だけを肯定する。

生まれ

故に、シュワルツと出会う以前の事は語らない。その情報に彼女は意味を見出せないのだ。噂では、どこかの店で娼妓をしていただとか、かつては歌姫であったのだとか、様々に口々に言われているが、ツキヒメはそれを肯定も否定もせずに、ただ微笑んでいる。

家族、対人関係

・シュワルツ
最愛の男であり、パートナー。自身の存在の理由であり、全てである。彼が望む事を何でもしてやりたいと思うし、これまでも常にそうしてきた。

プロフィール

血 族:鹿狼族
年 齢:30代前半
誕生日:晩冬
身 長:170cm前後、ヒール込み
体 格:Gカップ
口 調:華やかで丁寧

「あらあら、また私の勝ちね。嬉しいわ!」
「私には貴方がいるもの。そして、貴方には私がいるのよ。だからちっとも、寂しくなんてないの。私は貴方を愛しているわ。」

ストーリー

・主軸となるストーリーには大きく絡まない。シュワルツの隣に立ち、彼を愛する者として存在する。

エル=レイ・メルフィーオール

El=Rey Melphior

エルレイ_FULL
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概要

探究心のある男なら、誰も手をつけていない”未開の地”にこそ焦がれるもの。フロンティアの黄金こそ、男の欲を満足させてくれるものだ。
「トラムンタナ・リゾート」の経営者、エル=レイという男は、まさしく征服者(コンキスタドール)である。世界の海を駆け回り、未来の観光地を見つけるのが、彼の仕事であり生きがいだ。現地に赴き自らの五体で調査を行い、観光資源化する。リゾートを建設し、客を呼び込み、自らの成果を見せつける。
彼を悪魔と呼ぶ者も居る。不躾な訪問者を大量に迎え入れるために、自然を破壊し土地の形を根本から作り変えてしまう。人々の風俗を否定し、より近代的に開かれたものを一方的に押し付ける。それはまさに悪魔の所業だと言う。
一方で、彼を神の如く称える者もある。観光資源化することで、消えゆく一方だった風習や小規模な産業は滅びの道から守られる。観光地化による稼ぎはほとんどが現地の人間に還元され、経済も潤う。それはまさに、神の所業に他ならないと言う。
エル=レイ自身は、自らをそのようなものだとは考えていない。そこに素晴らしい、見るべきものがある。だから見に行く。そして、他人にも見せる。それだけのことだ。

性格、気質

矢鱈に観光地を広げているように見えるが、彼自身の哲学と、少しだけ統計に基づいて厳選した土地だけを利用している。そこに至るまでは意外なほどに慎重に事を運んでいる。
仕事上のギャンブルもする事はあるにはあるが、勝ち筋のない戦い方はしない。負け筋を可能な限り減らしておき、必ず逃げ道を確保している。彼と直接相対したことのない者は、エル=レイを豪胆なホテル王だと思っている者がほとんどだが、実際には慎重かつ計算高い人物である。

好きなもの、嫌いなもの

好きなものは未開の地。それが開かれたリゾート地になった時が一番気持ちいいと思える。好みのタイプも未経験者。自分好みの開発を施すのがたまらないらしい。明るくて楽しい場所が好きで、逆に辛気臭い場所や雰囲気、ケチ臭い人は嫌う。
好きな食べ物はチョコレート。甘いのも苦いのも好き。嫌いな食べ物は生野菜。

戦闘

しない。護衛に任せる。

価値観、死生観など

未開のもの、という不可逆の価値を愛しているが、「それが未開でなくなったなら捨てる」のような割り切った考え方ではない。たとえ開拓が済み、多くの人がそれを踏み躙ろうが、それはエル=レイが愛すると決めたものに違いない。惜しみなく奪い、惜しみなく愛することを辞めはしない。たとえそれが、年月を経て人々に忘れ去られ無視されるようになったとしても、エル=レイにとってはいつまでも”彼の征服地”である。

生まれ

それなりの家でそれなりの教育を受けて育つ。父母は厳しくも、愛情も同様に注いでくれる人だったようだ。
経済を学び経営者になり、地道な成功を重ね、今に至った。純粋に、努力と才能でのし上がった人物である。

家族、対人関係

・シュワルツ
数少ない理解者。エル=レイも定期的にパンドラボックスへ遊びに行く。
シュワルツの母とエル=レイの母は同じメッセンジャー家の出身であり、シュワルツとエル=レイは従兄弟にあたる。親同士はあまり仲良くなかったようだが、本人たちは幼い頃から仲がいい。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:45歳
誕生日:盛夏
身 長:190cm程度
体 格:しなやかに鍛えられた細身
口 調:厳しい丁寧語
「この辺りにホテルが建っていると、実に丁度いいでしょうね。もちろん、海が見えるように。」
「全く! 何度言ったら理解できるのですか! 私は海賊ではない!! 私が求めるのは法に則った支配だ!!」

ストーリー

  • メインストーリーには絡まない。
  • 環境活動家により抗議の一環として、ガソリンをかけられ火をつけられた挙句、車で跳ねられ海に突き落とされる。左半身の大火傷、左眼の失明、左脚がうまく動かなくなる等の大怪我と後遺症を負うが生還した。
  • 傷跡を「自身の傲慢に対する罰」あるいは「それでも自分が正しかった証」と捉え、傷跡を消す治療は行わなかった。
  • 70歳ぐらいまではのうのうと生きる。

疾風の金峰

JinFeng the Gale

概要

商社トラムンタナの創業以来、社長秘書として務めている竜種の女性。雇用主であるエル=レイからの信頼も厚く、曰く「彼女が居なければ仕事が回らない」。一を聞いて十を知るどころか、百の仕事で答えてくれる有能ぶりであるらしい。
若い頃はヤンチャしてた、と本人談。
こう見えて二児の母であり、とうに子育ても終えて子供たちは独立している。ベテランのママである。竜種が自らの子の面倒を見ることは珍しく、彼女の亡き恋人と子供たちへの愛情の深さを伺わせる。

性格、気質

冷静沈着でテキパキとした仕事ぶりだが、性根はお茶目で悪ふざけが好き。しかし、仮にも雇用主であるエル=レイを揶揄っていじることを許されているのは、彼女の仕事ぶりや性格故ではなく、互いに創業以来の戦友であるところが大きいのであろう。

好きなもの、嫌いなもの

カレーが好き。毎週かならず一度は作るらしい。甘口派閥。元を辿れば、今は亡き恋人、子供たちの父親が好きだったものだ。
彼を失う原因になった自動車や峠道には、いまだに良い印象が無い。

戦闘

できなくはないが、もっと適任の竜種が側に控えているので、積極的に戦うことはない。

価値観、死生観など

恋人をあっけなく事故で失ったことから、人は死ぬ時はあっさり、あっけなく死ぬものとして捉えている。生命は一瞬で失われ、最悪な時に底はない。なにせ、彼女は彼と同じ車に、彼の隣に座っていたのだ。彼の血飛沫が彼女の肌を濡らしたときのことを今もはっきりと覚えている。それがどれほど「クソな」体験だったか、語りこそしないけれど。
それでも彼女が生きなければと思ったのは、そのとき彼女の胎に双子の生命が宿っていたからだ。彼女を殺そうとしたのも生命であり、生かしたのもまた、生命である。
だから金峰は、命を尊び言祝ぐ。日々、死に向かいながら生きているものを美しいと感じる。愛おしいと思い、慈しむ。それが自分より遥かに弱く脆い、人類種であればなおのことだ。

生まれ

彼女自身がそれを語ることはない。おそらく、楽しい思い出ではないのだろう。
出身地は東邦である。それは彼女の名前が東邦風であることからも察することができる。

家族、対人関係

・子供たち
双子の子供たちとは、彼らが独立してからも仲が良い。頻繁に連絡を取り合っている。彼らの片方はレイの名を、もう片方は亡き父親の名を貰っている。

・エル=レイ
雇い主であり、大切な存在でもある。戦友と形容するのが最も相応しいと感じている。

プロフィール

血 族:竜種
年 齢:歳上の女に尋ねることじゃないだろう?
誕生日:初霜の降りる頃
身 長:長身、2mを超えている
体 格:すらりとしているが、骨格はがっしり
口 調:飄々として抑揚が強い

「いやあ、旦那様には頭が上がりませんからねぇ」
「レイ、アンタってば可愛いところもあるじゃないの。」
「アタシはアンタたちのママじゃないよ!お尻ぐらいは自分で拭くこったね!」

ストーリー

  • 夫になるはずの男に事故で先立たれた後、お腹の子供を養うため就活に明け暮れていたが、どの相談所もほぼ門前払いの扱い。
  • 夜の街をとぼとぼ歩いていたところに声をかけてきたのが若きエル=レイであった。当時のエル=レイはまだ会社を興したばかり。彼女の話を聞いて、自分に賭けてみるつもりはないかと問うた。そして、ジンフェンは心中するつもりで手を取った。
  • 結果はこの大成功だ。だからジンフェンは本当にエル=レイに感謝しているし、エル=レイもジンフェンに感謝している。

蛇の海たるグラスバーグ

Glasberg the Serpent Sea

概要

商社トラムンタナの旗艦「コラソン・ド・オロ」を任されている竜種の船乗り。かつて名を知られた海洋冒険家であり、彼の冒険がきっかけで開拓された航路も少なくはない。
彼は海と船、そして冒険と浪漫をこよなく愛する。それはまさしく、彼の生き甲斐である。

性格、気質

豪放磊落、こまけえこたあいいんだよタイプ。賑やかで楽しいことが好きだが、しかし船のこととなるととにかく細かく口うるさい。特に「乗員の気の緩みは整理整頓の緩みに出る」ことを何度も口にするので、船内はよく整頓・清掃され、美しく保たれている。
彼の持つ船や海の知識・技術は、社外でもそうそう右に出る者がない。社員は皆それをよく理解しているため、船内でグラスバーグに逆らうことはしない。

好きなもの、嫌いなもの

海、船、冒険、浪漫。グラスバーグの頭の半分はそれで占められている。残りの半分は恋人であるスターウェルのことで占められている。金をもらって船を触れて海に出られる今の職場環境には大変感謝している。
船に愛着は持つが、船を相棒とか呼ぶタイプではない。より早く巧みな船が好き。
嫌いではないが、デジタルなものはかなり苦手。船内の設備には最新のデジタル機器も多く用いられているため、それについては苦心して学んだようだ。

戦闘

腕っぷしは強く、素手での喧嘩であれば大抵の相手には負けない。クムトールに腕相撲で勝てるのは社内ではグラスバーグのみである。

価値観、死生観など

物心ついた頃から船と海と人生を共にし、冒険に生きていた。そんな彼にとっては、船に乗ることが生きることであり、未知に挑むことが呼吸であった。
時代が進み、獅子も竜も地図から消え去ったころ、グラスバーグは生きる意味を、意欲を失いかけていた。それは長命を生きる竜種にとっての致命の事態である。それでも構わない、とそのまま微睡みに沈んでしまえば、竜種は命を落とすのだ。
うとうとと船を漕ぐ日々に、不意に黄金の輝きが射した日のことを、グラスバーグは忘れないだろう。微睡みの底、深海の澱まで突き刺すほどの眩しい光。——新たな意味を得た身体。エル=レイは彼にとって雇い主であると同時に、彼の意味なのだ。

生まれ

古い竜種(注:竜種は元来、子育てなどしない種族)であるため、両親の存在などを意識したことはない。そもそも、おそらく既にどこかで果てているだろう。
彼にとっての最古の記憶は、木造の幌船で下働きをしていたことだ。いつか自分の船を持つ、と心に誓いながら、彼は潮騒に揺られていた。

家族、対人関係

・エル=レイ
雇用主であり、恩人でもある。照れ臭いので普段はそういうことをあまり口にしない。

・スターウェル
歳の離れた恋人。大真面目なお付き合いをしているので、茶化すとめちゃくちゃ怒る。

プロフィール

血 族:竜種(古竜)
年 齢:マジで記憶なし
誕生日:ガチで記憶なし
身 長:2m近い
体 格:肉付き良くたくましい
口 調:豪快でやや乱暴
「好候!そのまま突っ走れ!」
「スタぁ〜、オレにも”ぱそこん”教えてくれよぉ…」

ストーリー

  • 海洋冒険家として名を馳せ、冒険記を出版したことがある程度には有名な船乗りだった。
  • しかし彼の業績に対し、人の視線は冷たいものだった。「竜種なら、そのぐらいできても不思議ではない」——それは確かに事実であった。だが、彼の努力なくして得られた結果でもなかった。
  • そうして人々から忘れ去られ、グラスバーグ自身も自らの生きる意味を失いつつあったとき、エル=レイという男が訪ねてきた。
  • 船乗りとしてグラスバーグを雇いたい、と言ったその男は、彼の冒険記を驚くほど読み込んでいた。それはグラスバーグの残火に、再び火を点けるのには十分すぎる熱量だった。彼と握手を交わした時から、グラスバーグの胸には確かに、熱く色濃い、黄金の輝きが燃えている。

金兎のスターウェル

Starwel the Moon Rabbit

概要

トラムンタナの金庫番。明朗会計がモットーで、また社内システムのお世話を引き受けるエンジニアでもある。要は経理システムを保守運用している人。
天才ハッカー“スターラビット”としてその筋では有名人。デジタルネイティブ世代の寵児であり、幼い頃から遊び半分、ゲーム感覚でハッキングを繰り返していたようだ。かつて、とある企業のサーバールームで飼い殺しにされ、ブラック労働を強いられながらネット掲示板に縋って生きていた時期がある。現在はその環境から拾い上げてくれたエル=レイの下で働けることを嬉しく思っている。

性格、気質

物理的にも精神的にもあまり表に出たがるタイプではない。引きこもり体質で夜型だが、怖いもの知らずの年頃でもあり、人見知りや物怖じはあまりない。
大人しくおっとりして見えるが、ネット仕込みの舌鋒は鋭く、レスバも強い。あっけらかんとしたダークウェブギャル。

好きなもの、嫌いなもの

ゴアホラー、スプラッタ映画などを好む。イカれたサメが出てくるやつも好き。虫系のうぞうぞしたホラーは苦手。
食べ物は呪文を唱える系カスタムドリンク、ファッションはゴシック寄りの地雷系が好き。

戦闘

竜種なので、多少のことはできなくはない。しかし、スターウェルの強みはあくまで頭脳にある。

価値観、死生観など

遊びの延長でハッキング(クラッキング)を覚えたためか、社会的ルール(法令など)をあまり重視せず、自分の楽しみや利益を優先する傾向がある。ただ、自分を救い出してくれたエル=レイや、彼の配下の竜たちのことは信頼し、身を委ねているので、彼らがダメだと言うこと、彼らを困らせるようなことは控えている。まだまだ社会勉強中といったところ。

生まれ

竜種にしては珍しい真っ当な家庭(少なくとも、幼い娘にインターネット環境を用意できる程度の暮らしは、竜種にはそう多くない)の出身だが、両親は既に何らかの理由で亡くなったらしい。
幼いスターウェルが自ら、劣悪な労働環境といえ働かなくてはならなかったことには、そうした事情があるようだ。

家族、対人関係

・エル=レイ
自分を見つけてくれたこと、助け出してくれたことへの感謝。彼の言うことなら聞いてもいい。

・グラスバーグ
恋人。呼び方は「だぁ」。レイが助けてくれた人なら、グラスバーグは叱ってくれた人。彼の隣にいれば、ふにゃふにゃした自分の形が固まる気がする。

プロフィール

血 族:竜種
年 齢:19歳
誕生日:晩秋の月が綺麗な夜
身 長:150cm程度
体 格:胸以外は細くて軽い
口 調:歯切れ良い
「いいよ。あとでやっておく。おつかれさま。」
「良かったね。給料アップだよ。レイのおかげ。」
「だぁはパソコン覚える気ないから、教えるの嫌。途中で寝ちゃうし。」

ストーリー

前職からもぎ取った退職金を株式運用しており、ひと財産築いているそう。

双檎のナイナス

Niners the Apples

Ninercalif & Ninernia

ナイナス
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概要

幼い竜種、ナイナカリフとナイナルニアの双子の兄弟。まとめてナイナスと呼ばれている。いつのまにかエル=レイの船「コラソン・ド・オロ」に入り込み、住み着いていたため、雇用される事となった。主に甲板清掃や台所周りを任されている。いわゆる水夫。

性格、気質

絵に描いたようなおてんばやんちゃ坊主ども。
ナイナカリフはやや活動的で、ナイナルニアはやや内向的という違いはあるが、基本的には連れ立って行動しているため、差異を見出すことは難しい。お互いに離れたがらず、常にべたべたとくっついている。無理に引き離せば、この世の終わりぐらいの勢いで泣くので、レイの部下は誰もそのような無謀はしない。

好きなもの、嫌いなもの

お互いを何より大切に思っている。ナイナカリフの宝物はナイナルニアで、ナイナルニアの宝物はナイナカリフ。
周りの大人に遊んでもらうのが好き。かくれんぼとか好き。
誰かの仕事の邪魔をしてエル=レイにケツを引っ叩かれていることがある。
もちろん、嫌いなことはお互いに離れること。離そうとする人やものごと。

戦闘

近接戦闘も得意だが、遠方狙撃はもっと得意。どちらか(主にナイナルニア)が観測手として立ち、どちらか(主にナイナカリフ)が撃つ。

価値観、死生観など

ナイナスはふたりでひとつの存在であって、ふたりでいなければ意味がない。血を分けた半身であるという以上の何かが、ナイナスにはある(と、本人たちが信じている)。まるでどちらかが死ねば、残された方も死んでしまうのではないかと思うほど、その繋がりは濃い。

生まれ

レイや彼の部下には隠しているが、彼らは本来傭兵として育てられていた(クムトールやレイはこのことに気づいている)。とある組織で養育されながら、戦闘や殺しのイロハを教わり、成績もそれなりに優秀なものであったようだ。
しかし、ナイナスの先輩にあたる双子の傭兵が、組織を巻き込んだ大喧嘩でお互いに殺し合い、組織も少なからずダメージを受けた。そのため、同じく双子であるナイナスを隔離、ないし(一方を)処分しようという決定が降りる。それを知ったナイナスは、自分たちの宝物を守る為、組織を抜け出した。そして、追っ手から逃れながら辿り着いたのが、たまたま停泊していたコラソン・ド・オロであった。
逃亡先が定位置・定国にいない船舶であったこと、また、組織内部での別の問題の発生によって、ナイナスは「決して逃れられない」と云われた猟竜の牙をすり抜けた。それは偶然であったかもしれないが、船の持ち主であるレイには感謝しようということで、彼らはレイに従っている。

家族、対人関係

・レイ
いっしょにいさせてくれるので、いいひと!

・ジンフェン
たぶんお母さんってこんなかんじ!

・クムトール
ぜんぜんいっしょにあそんでくれない!

・グラスバーグ
船長のめいれいはぜったい!

・スターウェル
アネゴ!あそぼ!ゲームしよ!

プロフィール

血 族:竜種
年 齢:幼く見える
誕生日:林檎の実の季節
身 長:120cmぐらいかな?
体 格:ショタ
口 調:元気な少年
「レイだ!」「レイだ!」「みて!おそうじした!」「ごはんつくった!」「「あそぼ!!」」
「ぼくらはふたりでひとりだよ」「ほかはなんにもいらないけど」「でもみんなのことは好き!」