アルス王国

概要

アルス王家を中心とした、軍事政権によって統治される国である。四季があり、夏は暑く冬は寒い。広い国土には近代的な都市群と、手入れされた自然がバランス良く広がっている。

王国という名の通り、王政を敷く。王家の下に将軍家が集い、政を行う。
将軍家はそれぞれ自身が治める行政区を持つ。行政区はそれぞれが独立した法や条例を制定し、さながらひとつひとつが小国のようでもある。

行政区は全部で13に分かたれている。
1区は王家の直轄地であり、土地の80パーセント程度は自然保護区とされ、無闇に立ち入ることはできない。
2区から12区は、各将軍家が治める。一部の区を収めていた将軍家はすでに潰えており、王家によって定められた機関による統治が行われている。
13区には将軍家がなく、王家や王家の定めた機関も統治していない。このため、13区は無法地帯と化している。魔窟であり、スラムである。

・アルス王家

アルス王国の統治者。主神である戦神アルスより勅を授かったとされる、建国の祖:≪統聖王≫アルスバートから1000年続く家系である。現在の王は≪逆心王≫アルグレイスと云う。
アルグレイスは先だっての大戦の折に、先代王であり叔父でもある≪放蕩王≫アルアドラより王権を奪い取り、大戦を収束させた立役者である。

・将軍家

≪統聖王≫アルスバートに従い、アルス王国の建国に加わった勇士たちの子孫。現在は王国の一区画ずつを任され、統治する。将軍家の当主は国軍で将軍相当の階級を自動的に得る。
大鷲の旗印:ロードクロサイト家や、剣と蛇の旗印:スプラウス家など。

人種

緋人族、鹿狼族が多く、混血も進んでいる。
さまざまな国から訪れた人が住んでいるため、人種的特色は薄い。

宗教

戦神にして光の神、アルスを主神とし信仰するアルス正教が盛ん。
アルスの聖なる加護が遍くを照らすとする図案、八方天輪をシンボルとする。

多神教的にさまざまな事象を司る神を内包しているが、あくまで主体はアルスであり、信仰の対象となるのはアルスだけであると考えられている。

アルスや神々の配下では、天使徒と呼ばれる神の子ら、御使にして地上代行者が働いているとされる。アルス王国建国の祖アルスバートは、斯様な天使徒が人の姿を取ったものであるとされている。すなわち、王家は神々の血を引くものである。

補遺

自宅の話をする時に”標準”としている国です。単にアルスとも。
現代日本(2020年代)と同程度の技術力、文明を有しています。ほとんどの人に教育を受ける権利があり、基本的人権が保障され、参政権があります。識字率も95パーセント以上です。