オヅノ・キタカミ関係者

ハナスイセン フユナギ タニザクラ ライフク キザクラ イヨ サミドリ

「お酒ぇ、お酒はいかがですかあ?」

ハナスイセン

オニたちの隠れ里として、人界から遠ざかっているオヅノだが、人界との交流がないわけではない。花水仙も、そうした「外」との交流を持つオニのひとりだ。花水仙は、人里へ降りては酒を売り歩くことを生業としている。酒の名前は「物怪(モノノケ)」。口当たりは軽く、花のような甘い香りとキレのある後味が売り。

…とはいえ、「物怪」は米や芋を醸したものではない。オヅノの湧水に花水仙の体液を合わせて発酵させたものである。花水仙の本性は「酒虫」と呼ばれるもので、その体液は水を酒に変える性質を持つ。本来のオニの姿である間、花水仙は滑りのあるゼリー状の体をしており、常に粘液を分泌している。この粘液はほのかに甘く、ヒトやオニを酔わせる。

花水仙は、花家分家の娘であり、花宗とは許嫁の間柄である。しかし、互いに気がなく、互いに困っている状態。

「旦那さま、バカどもが来ています」

フユナギ

雪家当主・山鶴に仕える使用人頭。なんでもできすぎる主人のせいで仕事がない。その本性はハクタクだかクダンだかという魔性である。しかし本人は予言もしなければ、瑞祥をもたらしたこともない。せいぜい、主人が山の勤めに出ている際に家を守る程度である。

「へえ。姐様の仰せの通りに致しやす」

タニザクラ

雪家の奉公人。スーパー上司とスーパーご主人のせいでまじでやることがなく、ヒマ。その本性は野衾(のぶすま)である。

「今どきの鬼はサ、変身とかしないんだワ」

ライフク

月家分家。本性は鬼。里にインターネットが引かれているのは来福が使いたいから。基本的に炬燵に住んでいる。「物怪」のネット販売なども担当。

「恨めしいのは現花家だ。儂は未だ、連中の仕打ちを許せん。」

キザクラ

旧花家の末裔たる水妖の長。その本性は河童(かわらわ)、獺の妖異である。古き水神の眷属ながら、現在は雪家の下働きの身の上。旧花家は人との戦の中で潰えかけたため、現在の花家が取って代わったのである。これを現花家の陰謀として恨んだ旧花家は、現花家に叛乱を起こすも、里の中で問題を起こしたとして月、雪家により鎮圧された。この事件により旧花家は完全に取り潰され、配下の数名は雪家へ属する事となった(本来であれば追放処分となるところを、ヤマツルが慈悲をかけた形)。キザクラは、叛乱を起こした旧花家当主の孫にあたる ヤマツルのもとで里の防衛に当たっているが、里や花家には良い印象がないらしい。

本来の月、雪、花家は、鬼(純然の鬼)、天狗(山神系)、河童(水神系)の三妖の家系であることが窺える。月家分家の娘であるサワヒメは旧花家の血が入っている水妖で、花家分家も旧花家と同じく水妖系の家系である。花家は現在、死霊系の家系となっている。

「でも、それは彼女の思い出でしょう? 私じゃない。」

イヨ

漢字で書くと壱夜。鬼の娘。方相氏の血筋であり、他の鬼に対する抑止力としての側面も持つらしい。
カルラに育てられている。養父として尊敬してはいるが、ちょっと鬱陶しいな洗濯物いっしょにしないでほしいなみたいな気持ちもあるお年頃の娘。すぐ手が出る。

かつて”男と共に過ごした鬼”と同じ存在ではあるが同じ生命ではない。本人の記憶には残っているようないないような。あったかい時間があったなと言う感じ。
その男、サミドリと似てる気がするんだよな。

「ええ、こちら”抹茶らて”にて。お湯で溶くだけにございますれば。」

サミドリ

漢字で書くと早緑。付喪神。本体は精神体で、人形に入ることで身体を得ている。人形は複数あるが、どれも古びて壊れかけてしまっている。
北上センター内の社を預かり、神主のような仕事をしている。
趣味はお茶。抹茶ラテもお紅茶もいいですね…みたいなアイデンティティギリギリのことをやっている。
傑作の印が入っている人形ボディには、特殊な機能があるとかないとか…。