エルドラド・ドゥ・ナスタヤーシャ・ヴィア・アマデウス3世

El-Drad du Nastoyashcia via Amadeus Third

概要

この世には2種類の人間がいる。金を使う者と、金に使われる者だ。しかし、彼はそのいずれでも無い。投資家エルドラド・ドゥ・ナスタヤーシャ・ヴィア・アマデウス3世。アマデウス家の3代目にして生まれついての大金持ち、おおよそ金に不自由などした事がなく、ゆえにこの世の全てに不自由した事がなく、金を使いも、金に使われもしない。

道楽的に楽観的に毎日を過ごしていたエルドラドは、ある日誘われたパーティで運命の人に出会った。美しく精悍な顔立ち、白金にきらきらと輝く髪、宝石のような碧い瞳。立ちのぼる色香に誘われるように、エルドラドは懐から小切手を取り出した。
「ペットになってくれないか?」
信じ難く度し難いその台詞を聞いたその運命の人——オルティ・クラヴィアドは驚きと怒りに唇を震わせ、限りなく低い地の底のような声で「嫌です」とだけ返した。
以後、エルドラドはオルティとの(腐れ)縁から(半ば強引に)クローバー貿易商会の(クソ)顧客となり、どうでもいい株価なぞを聞きに商会を訪れるようになったのであった。

性格、気質

朗らかで明るく、楽しく遊ぶことが好き。金に不自由もなければ、糸目をつける必要もないため、ポンポンと気前よく金を払い、豪快に豪放に遊びまくる。

——というのは表向きの顔であり、その性癖は捻じ曲がり歪み果てている。彼は己に好意を向けられる者に興味を抱かない。むしろ彼を拒絶し、嫌い、憎む者にこそ興味を惹かれ、好奇心を刺激され、股間を膨らませるのである。目下のところ、彼のその嗜好はオルティに向けられている。

好きなもの、嫌いなもの

オルティがエルドラドを嫌えば嫌うほど、エルドラドはオルティを愛し追い詰める。そうしてさらにオルティがエルドラドを嫌えば、ますますエルドラドはオルティを愛して可愛がる。それが本当に愛であるかどうか、そんなことにエルドラドは興味を持っていない。大切な事は、その獣がエルドラドを憎み、忌み嫌っているということだけだ。

エルドラドは愛してくれる誰かに対しては全く興味を持たないが、興味を持たないだけで嫌いはしない。嫌いなものといっても金でなんとかしてしまうため、特に悪感情を抱くということもない。面倒になれば金。これですべて解決なのだ。

戦闘

金の力で解決する。本人が直接戦うということは無いが、湯水のように金を突っ込んでくるので正面切って戦うのは非常に危険である。もちろん、金だけで誰かを黙らせるとか再起不能に追い込むとか、そういうことも大得意だ。

価値観、死生観など

エルドラドにとって、金に勝る価値を有したものはない。であるから、それを拒絶するのは彼の感性では考えられないことだ。もちろん他人の命も金で買えるので、命が金より重いと思ったこともない。

そのつもりはないがナルシストで自信家な側面もあるため、他人の名前を呼ぶとその人間が自分を好きになってしまうと思っている。他人のことは名前や ニックネームで呼ばずに「お花ちゃん」や「小鳥ちゃん」等と呼ぶ。

生まれ

アマデウスの1代目は醜男であったが、荒稼ぎした金で極上の美人を手に入れて妻にした。そうして生まれた2代目は父親への対抗心から、母親を上回る美人を探し、そして妻にした。エルドラドはその美人から生まれた一粒種であるため、2人の美女の美しさを受け継ぎ、人好きのするハンサムな顔立ちをしている。

家族、対人関係

・オルティ
手に入れたい相手。彼のことは「仔猫ちゃん」と呼んでいる。オルティからはガンガンに嫌われまくっているが、それが快感になっている。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:32歳
誕生日:初夏
身 長:180cm前後
体 格:肉付きよく健康的
口 調:明るくあっけらかん

「君!!!俺のペットになってくれないか?」
「やっほー仔猫ちゃん!今日も可愛いね!」
「俺は思うがままに俺だった!その物語になんの後悔も恥じらいもないさ!だから俺はここで死んでもずっとずっとずっとずっとずうっと君を愛しているよ、オルティ!」

ストーリー

・「四ツ葉」ことクローバー貿易商会の重要な取引相手である。
・事あるごとに商会に絡み、オルティにちょっかいをかける。
・好事家としてフィラデルフィア号、もとい蒐集船イーデンに乗り込み、オルティとエヴァグリーンの前に立ちはだかった。

シュワルツ・フォン・ロードクロサイト

Schwarz fon Rhodochrosite

概要

アルス13の自治圏区のうち、最も華やかで、最もおぞましいとの呼び声高い、『偕楽の11区』がある。そこではあらゆる地上の快楽、あるいはあらゆる嫌悪すべきものが公的に認可され、広く愛されている。
11区の法は明確でありただひとつ、『受容と供給』。他者を受け入れ、また、自らを供すること、だけだ。己の悦楽を他人に課してはならず、また、他人の悦楽を排してはならない。遍く人は悦楽の為に生きるのであり、悦楽のために死ぬのである。故に11区はあらゆる快楽が提供される街足りうる。不夜の街足りうる。

11区を治める将軍家は、大鷲の旗印を翻すロードクロサイト家。シュワルツは当代の大鷲、鷲将軍その人であり、現代の楽土の王である。将軍家としての権能を注ぎ込み、彼は11区を守り、愛し、育んでいる。そこに住まう全てを愛し、慈しみ、眠らぬ楽園を作り上げること。それが彼らロードクロサイトの悲願である。

ロードクロサイト家が母体として運営している会社としてパンドラボックスがあり、また、同様に彼らが経営するカジノの名もパンドラボックスである。

性格、気質

性格は明るくあっけらかんとしていて、凡そ恥じらいというものが無いように見える。大真面目な顔で下ネタを語り、他人事であるかのように己の身体を差出せる。常に愉しげに微笑み、あらゆる出来事を楽しんでいる。見るものが見れば馬鹿馬鹿しくも思える姿だが、決して愚かではなく、知的な人物でもある。彼はエロを嗜める知性ある大人の男ではなく、知性を嗜めるエロティックな大人の男なのだ。
快楽ごとに関わらず、シュワルツは好奇心がとにかく強い。新しい物事に目がなく、最新の遊戯だと言われれば喜んで試し、あるいは古物であれ、味わい楽しむ。しかしながら楽しんだ後の批評は鋭く、指摘も的を射たものであるため、ただ蒙昧に楽しんでいるだけというものでもない。そこには一種の責任感が伴う。彼の場合は、11区のどろどろとした安寧と平安を守る事が、その責任を果たすことなのだ。

好きなもの、嫌いなもの

シュワルツは快楽を愛し、醜悪をも愛する。故に特定のものを嫌うという事は少ないが、故に他人の快・不快を他人が断じ論ずる事は良く思わない。何を快と感じ、不快と感じるかは、それを感じる本人の自由であり、他人が定めるものではないと認識している。そしてその法に従う限りの人間は愛するが、従わない者は彼の愛に叛いた者と見做し、手放す。シュワルツは他者を嫌いこそしないが、ただ興味を失くすのだ。
もっと単純な彼の個人的な好みとしては、食事は贅沢な方がよい。この世の贅、或いはこの世を超えた贅を堪能する日々ではあるが、意外なことに好物はクレム・カラメル……要するにごく一般的に云うプリンだったりする。

戦闘

国家に仕官する将軍家の者であるが故に、それなりの武術などは身につけているが、護身術の域を出ない。有事の際に本人が直接戦う、という事は無く、配下の者を頼る。

価値観、死生観など

快楽は生きてこそ堪能できるものであるから、生きる事に主眼を置き、その生命をより快く生きるかに注力している。死んでしまえば元も子もない。
また、殺しや、他人を痛めつける事で快楽を得る手法については、本人同士の間で、その合意が取れているかを重視する。一方的な殺戮や強姦のようなやり方は、彼の法の範疇を超える。あくまで、快楽は受容と供給あってこそ、というスタンスでいる。

生まれ

まだ物心つく前から、シュワルツの父、先代の大鷲は教えていた。お前は己の実の子ではない。妻の不貞で出来た子だ、と。
ロードクロサイトはみな『そう』なのだ。男であれば種がなく、女であれば卵がない。故に、ロードクロサイトが子を成すには、妻の、夫の、不貞が必ず必要だ。それを許容出来ない者は、大鷲の玉座に相応しくない。妻の不貞現場を、晩餐の伴奏にする程度の度量でなければ、楽土の支配者は勤まらぬ。血の繋がりなどという曖昧なもの、そんなものは不要で、無価値なのだ。それを呪いと取るか祝福と取るか。後者と見做すなら、お前は己の子でなくとも、必ずや大鷲の玉座を賜うのだ。
果たして言葉通りであった。シュワルツには子を成す力は無かったが、彼はそれを呪いとはちっとも、思わなかったのだ。

家族、対人関係

・ツキヒメ
愛すべき女で、パートナー。姫と呼び可愛がっている。息子を産んでもらった。

・パンドラの従業員たち
ほぼ全員抱いたか、もしくは抱かれた。

・クローバー貿易商会
業務提携先。いろんな意味で欲しい。オルティとは食事に行く程度の仲である。

・ホワイト
一方的にライバル視されている。シュワルツ本人は一切嫌っておらず、彼女が望めば抱く程度には好きなのだが。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:40代後半
誕生日:初冬
身 長:186cm
体 格:やや肉付きが良くしっとりとした筋肉がある
口 調:知的、愉しげ

「己の快楽、己の不快。それらを他人に押し付けない。すべて許容する。たったそれだけさ、私の法は。そしてその法に万人が従うのであれば、すなわちそれが平和なのだ。」
「それで、どうだ。私を抱く気になったかね?」
「私はお前のことも、姫のことも、同じぐらい愛しているよ。勿論、他の誰の事も同じぐらいに。お前だけの私でなくてすまないが、それでも私に仕えてくれると言うならば、私は最大の恩寵でお前に報いよう。」

ストーリー

・主軸となるストーリーには大きく絡まない。四ツ葉の同盟相手、あるいはスプラウスのライバルとして、またあるときはカジノ経営者として登場する。
・四ツ葉崩壊後、従業員の一部をパンドラボックスに引き受ける。

エル=レイ・メルフィーオール

El=Rey Melphior

概要

探究心のある男なら、誰も手をつけていない”未開の地”にこそ焦がれるもの。フロンティアの黄金こそ、男の欲を満足させてくれるものだ。
「トラムンタナ・リゾート」の経営者、エル=レイという男は、まさしく征服者(コンキスタドール)である。世界の海を駆け回り、未来の観光地を見つけるのが、彼の仕事であり生きがいだ。現地に赴き自らの五体で調査を行い、観光資源化する。リゾートを建設し、客を呼び込み、自らの成果を見せつける。
彼を悪魔と呼ぶ者も居る。不躾な訪問者を大量に迎え入れるために、自然を破壊し土地の形を根本から作り変えてしまう。人々の風俗を否定し、より近代的に開かれたものを一方的に押し付ける。それはまさに悪魔の所業だと言う。
一方で、彼を神の如く称える者もある。観光資源化することで、消えゆく一方だった風習や小規模な産業は滅びの道から守られる。観光地化による稼ぎはほとんどが現地の人間に還元され、経済も潤う。それはまさに、神の所業に他ならないと言う。
エル=レイ自身は、自らをそのようなものだとは考えていない。そこに素晴らしい、見るべきものがある。だから見に行く。そして、他人にも見せる。それだけのことだ。

性格、気質

矢鱈に観光地を広げているように見えるが、彼自身の哲学と、少しだけ統計に基づいて厳選した土地だけを利用している。そこに至るまでは意外なほどに慎重に事を運んでいる。
仕事上のギャンブルもする事はあるにはあるが、勝ち筋のない戦い方はしない。負け筋を可能な限り減らしておき、必ず逃げ道を確保している。彼と直接相対したことのない者は、エル=レイを豪胆なホテル王だと思っている者がほとんどだが、実際には慎重かつ計算高い人物である。

好きなもの、嫌いなもの

好きなものは未開の地。それが開かれたリゾート地になった時が一番気持ちいいと思える。好みのタイプも未経験者。自分好みの開発を施すのがたまらないらしい。明るくて楽しい場所が好きで、逆に辛気臭い場所や雰囲気、ケチ臭い人は嫌う。
好きな食べ物はチョコレート。甘いのも苦いのも好き。嫌いな食べ物は生野菜。

戦闘

しない。護衛に任せる。

価値観、死生観など

未開のもの、という不可逆の価値を愛しているが、「それが未開でなくなったなら捨てる」のような割り切った考え方ではない。たとえ開拓が済み、多くの人がそれを踏み躙ろうが、それはエル=レイが愛すると決めたものに違いない。惜しみなく奪い、惜しみなく愛することを辞めはしない。たとえそれが、年月を経て人々に忘れ去られ無視されるようになったとしても、エル=レイにとってはいつまでも”彼の征服地”である。

生まれ

それなりの家でそれなりの教育を受けて育つ。父母は厳しくも、愛情も同様に注いでくれる人だったようだ。
経済を学び経営者になり、地道な成功を重ね、今に至った。純粋に、努力と才能でのし上がった人物である。

家族、対人関係

・シュワルツ
数少ない理解者。エル=レイも定期的にパンドラボックスへ遊びに行く。
シュワルツの母とエル=レイの母は同じメッセンジャー家の出身であり、シュワルツとエル=レイは従兄弟にあたる。親同士はあまり仲良くなかったようだが、本人たちは幼い頃から仲がいい。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:45歳
誕生日:盛夏
身 長:190cm程度
体 格:しなやかに鍛えられた細身
口 調:厳しい丁寧語
「この辺りにホテルが建っていると、実に丁度いいでしょうね。もちろん、海が見えるように。」
「君の人生に私がいたことを、私は多少自惚れても良いという気がしています。もちろん、私の人生に君がいたことも、最高に素晴らしい出来事でしたから。」
「全く! 何度言ったら理解できるのですか! 私は海賊ではない!! 私が求めるのは法に則った支配だ!!」

ストーリー

・メインストーリーには絡まない。

・異国で現地妻(男)をゲット。身も心もメロメロになるが、連れ帰るのは野暮だな…と考えそのまま遠距離恋愛に。

・環境活動家により抗議の一環として、ガソリンをかけられ火をつけられた挙句、車で跳ねられ海に突き落とされる。左半身の大火傷、左眼の失明、左脚がうまく動かなくなる等の大怪我と後遺症を負うが生還した。

・傷跡を「自身の傲慢に対する罰」あるいは「それでも自分が正しかった証」と捉え、傷跡を消す治療は行わなかった。

・70歳ぐらいまではのうのうと生きる。

幸せに暮らしましたとさ。

ギンプ

Gimp

概要

ここに、デルファイ・キャンプと呼ばれる集落がある。キャンプの”父”たるデルファイの庇護のもと、日々”竜”や野盗の類を退け暮らしている。
ギンプはそこで生まれ育った少年だ。妹のサクラと共に、毎日を生き抜いている。日課のスクラップ拾い、”兄弟姉妹”たちの世話。星を眺めて眠る夜。
——その毎日は、ある日あっけなく崩壊する。

性格、気質

明るく陽気。多少向こう見ずなきらいはあるが、優しく温和な兄であり、よき友人である性格。困る者あらば手を差し伸べ、悪あらば討たんとする。よく言えば正義感が強く、英雄的な性質である。

好きなもの、嫌いなもの

キャンプの暮らしは決して豊かなものではなかったため、食べ物の好き嫌いはこれといって無い。腹の膨れるものはなんでも好き。ただ、高級品であるが故に、生野菜の類はあまり見たことがなく、初めて食べた折には正直草の味だと思った。大人たちは喜んで食べていたので、あれは大人の食べ物なのだと思っている。

戦闘

・装魔転身/デコレーション
オラクルとの連携により、『鬼神モード』へと変身することができる。
髪で身体を覆うことで、攻撃力と耐久性が大幅に向上する。

・魂魄還相/ソウルクラッシュ
髪で相手を縛り上げ、身動きを取れないようにしたところへ、急所へ強烈な一撃を叩き込む『鬼神モード』の必殺技。その破壊力は相手の肉体のみならず魂まで砕くとの噂。周辺の構造物に髪を絡めて立体的な攻撃を行うことも可能である。その可能性は無限大。

価値観、死生観など

厳しい時代に生まれ、生きている身の上ではあるが、協調を重じ、周りのものを誰彼問わず大切にしようとする。特に「味方」という表現を好むが、これはキャンプの父であるデルファイの受け売りである。
大災厄以降の生まれであるため、死生観は時代相応に厳しいものを持っている。誰もが呆気なく死ぬ可能性を認めているが、しかし、それを言い訳に他人に害をなすことは無い。これには医療者であった両親の影響が大きい。

生まれ

デルファイ・キャンプにて駐留中のZeTA医療者夫婦のもとに生まれる。彼らの愛情、そしてデルファイの愛情を受け育つ。

家族、対人関係

・サクラ
自身が守護すべき存在。己の命と同等か、それ以上の可愛い妹。

・デルファイ
キャンプの父であり、様々な物事を教えてくれた師のような存在でもある。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:17歳前後
誕生日:春先
身 長:160cmそこそこ
体 格:やや痩せ型
カレー:ハンバーグカレー(大盛り)
口 調:朗らかだが悪ぶりたい年頃

「大丈夫だって! 俺はオラクルの味方だからさ!」
「なら秒殺で片付けようぜ!! ——鬼神モード、推して参る!」

ストーリー

がらくた英雄伝説

ブルーバード

Bluebrid D Messenger

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

“竜”と呼ばれる異形の跋扈する世界で、それを狩ることを生業にする者がいる。彼らは竜狩と呼ばれ、金銭や物品などの対価に応じて竜を狩る。
人呼んで「最強のブルーバード」は、最も高名な竜狩のひとりだ。竜狩と一口に言っても、その質はごろつきからプロフェッショナルまでピンキリだが、ブルーバードはプロ中のプロと言って差し支えない。

性格、気質

冷徹にして多くを語らず、行動と実績で価値を示すタイプ。笑顔を見せることもなく、とっつき難いところはあるが、本質は誠実であるため、声を掛けて邪険にされることはない。
最強の竜狩であることに誇りを持ち、仕事は仕事としてきっちりこなす。清濁併せ呑む度量もあり、多少の汚れ仕事もやってのける。

好きなもの、嫌いなもの

こう見えて趣味は読書である。本の流通がなく、書籍自体が貴重品である世の中のため、ぼろぼろになるまで読み込んだ一冊のペーパーバック・ノベルを大切にしている。
嫌っているというわけではないが、竜に対しては、人類の敵として見做す以上に執着しているようだ。また、”竜による救いの教会”には、よい感情を抱いていない。

戦闘

・精密狙撃
改造ライフルによる、スラッグ弾での狙撃。射程距離は1kmに満たないほどだが、遠距離からの狙撃で簡単に殺せる竜など居ない。弾は銃身に最大5発まで装填できる。

・水冷魔法 水天一碧
水の魔法使いとしての素養を持つ。水源を探し当てるなど、一人旅の助けになる場面も多いのだが、汚染水さえ操ることができる水の魔法は、世間的にいい顔をされない。そのため、魔法使いであることは伏せている。

・水冷魔法 金剛不壊
水魔法の応用系。空中や地中の水分を凍らせ、身の盾や足場を生成する。氷であるため熱には弱い。

・水冷魔法 雲蒸竜変
水魔法の応用、かつ”竜”としての力、そこに夢の神の”祝福”が加わった技能。右腕のみを竜化させ、水魔法の弾丸を撃ち出す銃へと変える。竜としての可能性の姿。

・竜を狩る竜/マーリク
竜形態。心の傷である弟の死とうまく向き合えなかったとき、姿を見せた。弟を取り戻したい、竜を殺したいという執着心があらわれたもので、竜でありながら竜を襲う。小柄な竜ではあるが、竜を狩るという特性上、いずれ他の竜の力を得て巨大竜となる可能性もあった。
強力な爪が主な武器。この形態の間、水冷魔法は使えないようだ。

価値観、死生観など

仕事で行きがかり上、どうしても人を殺さなくてはならなくなった事もある。しかし、”その時”は驚くほどに感慨が無かった。彼の師匠であった人物は、「そんなものだ」と酒を少し口にした。「だが、今ここで俺を撃てるか」と尋ねた師に、ブルーバードは首を横に振る。「そんなものだ」と師は笑った。「お前は善良だからなァ。」

生まれ

メッセンジャーという家は、大災厄以前はそれなりの家柄であったそうだ。歴史ある大図書館の司書として、代々国のために働いた家系である。
しかし、大災厄とともに国はその機能を失い、図書館そのものも破壊を免れなかった。
ブルーバードが大災厄以降の生まれでありながらも、文字の読み書きができ、知識量も割合に豊富であるのは、彼の両親がメッセンジャーの家の者として、それなりに適切な教育を与えたからだ。

家族、対人関係

・シルフィード
血を分けた弟。生まれつき足が悪く、竜に襲われて逃げることができなかった。ブルーバードの目の前で竜によって命を絶たれる。ブルーバードが竜狩を志したきっかけである。

もし存命なら立派な竜狩に育ったでしょうねえ

・両親
シルフィードの死を受け入れられず、”竜による救いの教会”へと縋った。弟を救えなかったことからブルーバードへも辛く当たっていた。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:27、8歳
誕生日:盛夏
身 長:185cmぐらい
体 格:細身で筋肉質、全身に傷跡
カレー:スパイシーカレー(大盛り)
口 調:無愛想で冷淡
「竜狩というのはな、金で雇われて竜を殺す仕事だ。貴様は俺を雇えるのか?」
「人を勝手に負けたことにするな、最強の竜狩が廃るだろうが」

ストーリー

がらくた英雄伝説