ギンプ

Gimp

概要

ここに、デルファイ・キャンプと呼ばれる集落がある。キャンプの”父”たるデルファイの庇護のもと、日々”竜”や野盗の類を退け暮らしている。
ギンプはそこで生まれ育った少年だ。妹のサクラと共に、毎日を生き抜いている。日課のスクラップ拾い、”兄弟姉妹”たちの世話。星を眺めて眠る夜。
——その毎日は、ある日あっけなく崩壊する。

性格、気質

明るく陽気。多少向こう見ずなきらいはあるが、優しく温和な兄であり、よき友人である性格。困る者あらば手を差し伸べ、悪あらば討たんとする。よく言えば正義感が強く、英雄的な性質である。

好きなもの、嫌いなもの

キャンプの暮らしは決して豊かなものではなかったため、食べ物の好き嫌いはこれといって無い。腹の膨れるものはなんでも好き。ただ、高級品であるが故に、生野菜の類はあまり見たことがなく、初めて食べた折には正直草の味だと思った。大人たちは喜んで食べていたので、あれは大人の食べ物なのだと思っている。

戦闘

・装魔転身/デコレーション
オラクルとの連携により、『鬼神モード』へと変身することができる。
髪で身体を覆うことで、攻撃力と耐久性が大幅に向上する。

・魂魄還相/ソウルクラッシュ
髪で相手を縛り上げ、身動きを取れないようにしたところへ、急所へ強烈な一撃を叩き込む『鬼神モード』の必殺技。その破壊力は相手の肉体のみならず魂まで砕くとの噂。周辺の構造物に髪を絡めて立体的な攻撃を行うことも可能である。その可能性は無限大。

価値観、死生観など

厳しい時代に生まれ、生きている身の上ではあるが、協調を重じ、周りのものを誰彼問わず大切にしようとする。特に「味方」という表現を好むが、これはキャンプの父であるデルファイの受け売りである。
大災厄以降の生まれであるため、死生観は時代相応に厳しいものを持っている。誰もが呆気なく死ぬ可能性を認めているが、しかし、それを言い訳に他人に害をなすことは無い。これには医療者であった両親の影響が大きい。

生まれ

デルファイ・キャンプにて駐留中のZeTA医療者夫婦のもとに生まれる。彼らの愛情、そしてデルファイの愛情を受け育つ。

家族、対人関係

・サクラ
自身が守護すべき存在。己の命と同等か、それ以上の可愛い妹。

・デルファイ
キャンプの父であり、様々な物事を教えてくれた師のような存在でもある。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:17歳前後
誕生日:春先
身 長:160cmそこそこ
体 格:やや痩せ型
カレー:ハンバーグカレー(大盛り)
口 調:朗らかだが悪ぶりたい年頃

「大丈夫だって! 俺はオラクルの味方だからさ!」
「なら秒殺で片付けようぜ!! ——鬼神モード、推して参る!」

ストーリー

がらくた英雄伝説

オラクル

Oracle

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

ギンプの窮地を救った謎の少女。魔法使いらしく、不思議な力(ハンニバル曰く”魔女”)でギンプに”鬼神モード”を与えた。ZeTAの協力者のようだが、ハンニバルから信用されていない。オラクルもハンニバルを信用していない。

その実態は、異世界から魂だけで渡ってきたオルティ・クラヴィアド。悪夢の神から世界を救おうと持ちかけられ、彼に協力している。この姿は魂の入れ物として、悪夢の神から借り受けているもの。
要するに異世界転生バ美肉おじさん。

性格、気質

容姿の美しさや気品から、気位の高そうな印象を受けるが、気さくで人懐こい少女として振る舞う。自身の目的や来歴など秘密にしていることも多く、ミステリアスな面もあるが、多くを語らないのは大災厄以降の時代に相応の人柄であるとも言える。
しかし性格は少女らしいとは言い難く、どちらかと言えば老獪で、堂々とした口調や態度を見せることもある。本人は少女らしくしようとしているのか、一人称がブレたり、言葉遣いを細かく変えたりと努力が見られるようだ。
また、困った時や考え事をする時、髪を触る癖がある。

好きなもの、嫌いなもの

食事を必要としないものの、甘いものを与えられると喜んで食べる。この時代には手に入り難いものであるため、滅多に見られない光景ではある。
また、ZeTAの用いるガジェット類には興味を示し、使い方を教えてもらうこともある。
身の回りを清潔に保つことを好み、不衛生な環境や虫の類などは得意でないようだが、何故か「慣れた」と溜息を吐いていることが多い。

戦闘

・吸収魔法/ドレインキッス
他者の力をケーキに変換し、それを食べることで自己回復や強化などを行う魔法。

・装飾魔法/デコレーション
他者に力を分け与え、強化する魔法。主にギンプに使用し、『鬼神モード』へと変身させる。

・虚飾外装/デミ・デコレーション
自己強化に向かない装飾魔法を無理矢理に自己強化に使用した状態。纏っているドレスが短くなり、近接戦闘能力が向上する。

・自己融解/メルトネオテニー
体力的に追い詰められると身体が融解し、宙を漂う液体状の物質に変化する。この状態では魔法を使うことができない。体力が回復すれば、身体も元に戻る。

プロフィール

血 族:不明
年 齢:不明
誕生日:不明
身 長:150cm程度
体 格:細く華奢
カレー:あまくちココナッツカレー
口 調:知的ではっきりしている
「それはひとりで背負うものじゃないな。私も共に戦う事を忘れないで。」
「君の力は君の願い。私は君の導き<オラクル>だ。」

ストーリー

がらくた英雄伝説

ブルーバード

Bluebrid D Messenger

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

“竜”と呼ばれる異形の跋扈する世界で、それを狩ることを生業にする者がいる。彼らは竜狩と呼ばれ、金銭や物品などの対価に応じて竜を狩る。
人呼んで「最強のブルーバード」は、最も高名な竜狩のひとりだ。竜狩と一口に言っても、その質はごろつきからプロフェッショナルまでピンキリだが、ブルーバードはプロ中のプロと言って差し支えない。

性格、気質

冷徹にして多くを語らず、行動と実績で価値を示すタイプ。笑顔を見せることもなく、とっつき難いところはあるが、本質は誠実であるため、声を掛けて邪険にされることはない。
最強の竜狩であることに誇りを持ち、仕事は仕事としてきっちりこなす。清濁併せ呑む度量もあり、多少の汚れ仕事もやってのける。

好きなもの、嫌いなもの

こう見えて趣味は読書である。本の流通がなく、書籍自体が貴重品である世の中のため、ぼろぼろになるまで読み込んだ一冊のペーパーバック・ノベルを大切にしている。
嫌っているというわけではないが、竜に対しては、人類の敵として見做す以上に執着しているようだ。また、”竜による救いの教会”には、よい感情を抱いていない。

戦闘

・精密狙撃
改造ライフルによる、スラッグ弾での狙撃。射程距離は1kmに満たないほどだが、遠距離からの狙撃で簡単に殺せる竜など居ない。弾は銃身に最大5発まで装填できる。

・水冷魔法 水天一碧
水の魔法使いとしての素養を持つ。水源を探し当てるなど、一人旅の助けになる場面も多いのだが、汚染水さえ操ることができる水の魔法は、世間的にいい顔をされない。そのため、魔法使いであることは伏せている。

・水冷魔法 金剛不壊
水魔法の応用系。空中や地中の水分を凍らせ、身の盾や足場を生成する。氷であるため熱には弱い。

・水冷魔法 雲蒸竜変
水魔法の応用、かつ”竜”としての力、そこに夢の神の”祝福”が加わった技能。右腕のみを竜化させ、水魔法の弾丸を撃ち出す銃へと変える。竜としての可能性の姿。

・竜を狩る竜/マーリク
竜形態。心の傷である弟の死とうまく向き合えなかったとき、姿を見せた。弟を取り戻したい、竜を殺したいという執着心があらわれたもので、竜でありながら竜を襲う。小柄な竜ではあるが、竜を狩るという特性上、いずれ他の竜の力を得て巨大竜となる可能性もあった。
強力な爪が主な武器。この形態の間、水冷魔法は使えないようだ。

価値観、死生観など

仕事で行きがかり上、どうしても人を殺さなくてはならなくなった事もある。しかし、”その時”は驚くほどに感慨が無かった。彼の師匠であった人物は、「そんなものだ」と酒を少し口にした。「だが、今ここで俺を撃てるか」と尋ねた師に、ブルーバードは首を横に振る。「そんなものだ」と師は笑った。「お前は善良だからなァ。」

生まれ

メッセンジャーという家は、大災厄以前はそれなりの家柄であったそうだ。歴史ある大図書館の司書として、代々国のために働いた家系である。
しかし、大災厄とともに国はその機能を失い、図書館そのものも破壊を免れなかった。
ブルーバードが大災厄以降の生まれでありながらも、文字の読み書きができ、知識量も割合に豊富であるのは、彼の両親がメッセンジャーの家の者として、それなりに適切な教育を与えたからだ。

家族、対人関係

・シルフィード
血を分けた弟。生まれつき足が悪く、竜に襲われて逃げることができなかった。ブルーバードの目の前で竜によって命を絶たれる。ブルーバードが竜狩を志したきっかけである。

もし存命なら立派な竜狩に育ったでしょうねえ

・両親
シルフィードの死を受け入れられず、”竜による救いの教会”へと縋った。弟を救えなかったことからブルーバードへも辛く当たっていた。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:27、8歳
誕生日:盛夏
身 長:185cmぐらい
体 格:細身で筋肉質、全身に傷跡
カレー:スパイシーカレー(大盛り)
口 調:無愛想で冷淡
「竜狩というのはな、金で雇われて竜を殺す仕事だ。貴様は俺を雇えるのか?」
「人を勝手に負けたことにするな、最強の竜狩が廃るだろうが」

ストーリー

がらくた英雄伝説

シャルトリューズ

Chartreuse

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

竜によって殺された者の安寧を祈ることを教義とし、彼らの死後は平穏であり静寂であるとする教会、”竜による救いの教会”の導師。つまり、教祖である。教会の教義が誤って広まり、「竜に殺されることは幸せだと謳っている」と誤解されていることに心を痛め、それを糺すために旅をしている。

仮面で顔を隠し、いかにも怪しげな出立ちではあるが、本人は至ってあっけらかんとしており、およそ悪意というものを感じない人柄である。

その正体は巨大竜の一体である”イスラフィール”と呼ばれるもの。人でありながら竜の力を自在に操ることができる。竜と人、双方を憎み、どちらも等しく滅ぼされるべきだと考え、自らの理想を体現するために暗躍しようとしていた。

企みが露見し、ブルーバードとの一騎打ちを経て、多少なり人間を信じようとする。その後、ZeTAで研究資料として過ごしていたが、孤島の竜の影響を受け、孤島の調査団への合流を進言した。

孤島では、自身の気持ちと向き合うことができ、竜としての姿も大きく変容した。

性格、気質

一見すると生真面目で礼節のあるように見えるが、長く接していれば「ただ人当たりが良いだけ」だと気づくだろう。他人のことを思って行動しているように見えても、それは上辺だけのものだ。

シャルトリューズには、他人の顔が見えていない。正確に言えば、「シャルトリューズという個人を色眼鏡で見ている者の頭が、相応の色をした花束として見える」。代わりに他人の感情や想いをなんとなく花束から読み取れるため、それに沿って行動できる。結果、人当たりは良いのだが、相手の真意にまで踏み込むことは難しい。その能力は裏を返せばシャルトリューズ自身も「他人を人として見られない」ことを意味するためだ。

好きなもの、嫌いなもの

世界を諦め、全てを手放そうとするシャルトリューズにとって、好ましいと思えるものは少ない。竜になってしまった彼の体は、食事や休息の類さえ滅多に必要としない。そこに好き嫌いが生まれる余地は少なかったのだ。

それでも、わずかに好ましいと思えるものもあった。夜空の星を見上げることは、幾分か彼の気持ちを慰めてくれた。

戦闘

炎の魔法を操ることができる。肉弾戦は得意ではないとは本人の談。手を出すと”イスラフィール”の本性を見せてしまうかも、と思うとおいそれと戦えないようだ。

竜として戦う時は、巨体に任せた突進や、長い尾を振るって攻撃する。この姿でいる時、炎の魔法は使えない。

価値観、死生観など

イスラフィール・ナティビティ(公開停止)

生まれ

母子家庭にて生まれる。幼い頃から変わったものが見えた。母親は親身に彼の話を聞くふりをしたが、シャルトリューズは母親が無関心であることを見抜いていた。そのため、母親にさえ心を開くことはなかった。それでも、唯一の身内であることから、母親の指示には従っていた。彼女は、ドラッグを買うために幼いシャルトリューズを売り払った。

家族、対人関係

・母親
前述の通り、関係は良くなかった。

プロフィール

血 族:鹿狼族混血
年 齢:不祥
誕生日:不祥
身 長:190cm程度
体 格:痩せていて細長い
口 調:丁寧でやや慇懃無礼、ふざけている時もある
「私のことは、お気軽にシャルティさんとお呼びください♡」
「到底許せません。踏み躙られる覚悟は、御存りでしょうや?」
「貴方は……とても綺麗な目の色をしているのですね…」

ストーリー

がらくた英雄伝説を参照