ギンプ

Gimp

概要

ここに、デルファイ・キャンプと呼ばれる集落がある。キャンプの”父”たるデルファイの庇護のもと、日々”竜”や野盗の類を退け暮らしている。
ギンプはそこで生まれ育った少年だ。妹のサクラと共に、毎日を生き抜いている。日課のスクラップ拾い、”兄弟姉妹”たちの世話。星を眺めて眠る夜。
——その毎日は、ある日あっけなく崩壊する。

性格、気質

明るく陽気。多少向こう見ずなきらいはあるが、優しく温和な兄であり、よき友人である性格。困る者あらば手を差し伸べ、悪あらば討たんとする。よく言えば正義感が強く、英雄的な性質である。

好きなもの、嫌いなもの

キャンプの暮らしは決して豊かなものではなかったため、食べ物の好き嫌いはこれといって無い。腹の膨れるものはなんでも好き。ただ、高級品であるが故に、生野菜の類はあまり見たことがなく、初めて食べた折には正直草の味だと思った。大人たちは喜んで食べていたので、あれは大人の食べ物なのだと思っている。

戦闘

・装魔転身/デコレーション
オラクルとの連携により、『鬼神モード』へと変身することができる。
髪で身体を覆うことで、攻撃力と耐久性が大幅に向上する。

・魂魄還相/ソウルクラッシュ
髪で相手を縛り上げ、身動きを取れないようにしたところへ、急所へ強烈な一撃を叩き込む『鬼神モード』の必殺技。その破壊力は相手の肉体のみならず魂まで砕くとの噂。周辺の構造物に髪を絡めて立体的な攻撃を行うことも可能である。その可能性は無限大。

価値観、死生観など

厳しい時代に生まれ、生きている身の上ではあるが、協調を重じ、周りのものを誰彼問わず大切にしようとする。特に「味方」という表現を好むが、これはキャンプの父であるデルファイの受け売りである。
大災厄以降の生まれであるため、死生観は時代相応に厳しいものを持っている。誰もが呆気なく死ぬ可能性を認めているが、しかし、それを言い訳に他人に害をなすことは無い。これには医療者であった両親の影響が大きい。

生まれ

デルファイ・キャンプにて駐留中のZeTA医療者夫婦のもとに生まれる。彼らの愛情、そしてデルファイの愛情を受け育つ。

家族、対人関係

・サクラ
自身が守護すべき存在。己の命と同等か、それ以上の可愛い妹。

・デルファイ
キャンプの父であり、様々な物事を教えてくれた師のような存在でもある。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:17歳前後
誕生日:春先
身 長:160cmそこそこ
体 格:やや痩せ型
カレー:ハンバーグカレー(大盛り)
口 調:朗らかだが悪ぶりたい年頃

「大丈夫だって! 俺はオラクルの味方だからさ!」
「なら秒殺で片付けようぜ!! ——鬼神モード、推して参る!」

ストーリー

がらくた英雄伝説

オラクル

Oracle

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

ギンプの窮地を救った謎の少女。魔法使いらしく、不思議な力(ハンニバル曰く”魔女”)でギンプに”鬼神モード”を与えた。ZeTAの協力者のようだが、ハンニバルから信用されていない。オラクルもハンニバルを信用していない。

その実態は、異世界から魂だけで渡ってきたオルティ・クラヴィアド。悪夢の神から世界を救おうと持ちかけられ、彼に協力している。この姿は魂の入れ物として、悪夢の神から借り受けているもの。
要するに異世界転生バ美肉おじさん。

性格、気質

容姿の美しさや気品から、気位の高そうな印象を受けるが、気さくで人懐こい少女として振る舞う。自身の目的や来歴など秘密にしていることも多く、ミステリアスな面もあるが、多くを語らないのは大災厄以降の時代に相応の人柄であるとも言える。
しかし性格は少女らしいとは言い難く、どちらかと言えば老獪で、堂々とした口調や態度を見せることもある。本人は少女らしくしようとしているのか、一人称がブレたり、言葉遣いを細かく変えたりと努力が見られるようだ。
また、困った時や考え事をする時、髪を触る癖がある。

好きなもの、嫌いなもの

食事を必要としないものの、甘いものを与えられると喜んで食べる。この時代には手に入り難いものであるため、滅多に見られない光景ではある。
また、ZeTAの用いるガジェット類には興味を示し、使い方を教えてもらうこともある。
身の回りを清潔に保つことを好み、不衛生な環境や虫の類などは得意でないようだが、何故か「慣れた」と溜息を吐いていることが多い。

戦闘

・吸収魔法/ドレインキッス
他者の力をケーキに変換し、それを食べることで自己回復や強化などを行う魔法。

・装飾魔法/デコレーション
他者に力を分け与え、強化する魔法。主にギンプに使用し、『鬼神モード』へと変身させる。

・虚飾外装/デミ・デコレーション
自己強化に向かない装飾魔法を無理矢理に自己強化に使用した状態。纏っているドレスが短くなり、近接戦闘能力が向上する。

・自己融解/メルトネオテニー
体力的に追い詰められると身体が融解し、宙を漂う液体状の物質に変化する。この状態では魔法を使うことができない。体力が回復すれば、身体も元に戻る。

プロフィール

血 族:不明
年 齢:不明
誕生日:不明
身 長:150cm程度
体 格:細く華奢
カレー:あまくちココナッツカレー
口 調:知的ではっきりしている
「それはひとりで背負うものじゃないな。私も共に戦う事を忘れないで。」
「君の力は君の願い。私は君の導き<オラクル>だ。」

ストーリー

がらくた英雄伝説

ブルーバード

Bluebrid D Messenger

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

“竜”と呼ばれる異形の跋扈する世界で、それを狩ることを生業にする者がいる。彼らは竜狩と呼ばれ、金銭や物品などの対価に応じて竜を狩る。
人呼んで「最強のブルーバード」は、最も高名な竜狩のひとりだ。竜狩と一口に言っても、その質はごろつきからプロフェッショナルまでピンキリだが、ブルーバードはプロ中のプロと言って差し支えない。

性格、気質

冷徹にして多くを語らず、行動と実績で価値を示すタイプ。笑顔を見せることもなく、とっつき難いところはあるが、本質は誠実であるため、声を掛けて邪険にされることはない。
最強の竜狩であることに誇りを持ち、仕事は仕事としてきっちりこなす。清濁併せ呑む度量もあり、多少の汚れ仕事もやってのける。

好きなもの、嫌いなもの

こう見えて趣味は読書である。本の流通がなく、書籍自体が貴重品である世の中のため、ぼろぼろになるまで読み込んだ一冊のペーパーバック・ノベルを大切にしている。
嫌っているというわけではないが、竜に対しては、人類の敵として見做す以上に執着しているようだ。また、”竜による救いの教会”には、よい感情を抱いていない。

戦闘

・精密狙撃
改造ライフルによる、スラッグ弾での狙撃。射程距離は1kmに満たないほどだが、遠距離からの狙撃で簡単に殺せる竜など居ない。弾は銃身に最大5発まで装填できる。

・水冷魔法 水天一碧
水の魔法使いとしての素養を持つ。水源を探し当てるなど、一人旅の助けになる場面も多いのだが、汚染水さえ操ることができる水の魔法は、世間的にいい顔をされない。そのため、魔法使いであることは伏せている。

・水冷魔法 金剛不壊
水魔法の応用系。空中や地中の水分を凍らせ、身の盾や足場を生成する。氷であるため熱には弱い。

・水冷魔法 雲蒸竜変
水魔法の応用、かつ”竜”としての力、そこに夢の神の”祝福”が加わった技能。右腕のみを竜化させ、水魔法の弾丸を撃ち出す銃へと変える。竜としての可能性の姿。

・竜を狩る竜/マーリク
竜形態。心の傷である弟の死とうまく向き合えなかったとき、姿を見せた。弟を取り戻したい、竜を殺したいという執着心があらわれたもので、竜でありながら竜を襲う。小柄な竜ではあるが、竜を狩るという特性上、いずれ他の竜の力を得て巨大竜となる可能性もあった。
強力な爪が主な武器。この形態の間、水冷魔法は使えないようだ。

価値観、死生観など

仕事で行きがかり上、どうしても人を殺さなくてはならなくなった事もある。しかし、”その時”は驚くほどに感慨が無かった。彼の師匠であった人物は、「そんなものだ」と酒を少し口にした。「だが、今ここで俺を撃てるか」と尋ねた師に、ブルーバードは首を横に振る。「そんなものだ」と師は笑った。「お前は善良だからなァ。」

生まれ

メッセンジャーという家は、大災厄以前はそれなりの家柄であったそうだ。歴史ある大図書館の司書として、代々国のために働いた家系である。
しかし、大災厄とともに国はその機能を失い、図書館そのものも破壊を免れなかった。
ブルーバードが大災厄以降の生まれでありながらも、文字の読み書きができ、知識量も割合に豊富であるのは、彼の両親がメッセンジャーの家の者として、それなりに適切な教育を与えたからだ。

家族、対人関係

・シルフィード
血を分けた弟。生まれつき足が悪く、竜に襲われて逃げることができなかった。ブルーバードの目の前で竜によって命を絶たれる。ブルーバードが竜狩を志したきっかけである。

・両親
シルフィードの死を受け入れられず、”竜による救いの教会”へと縋った。弟を救えなかったことからブルーバードへも辛く当たっていた。

プロフィール

血 族:緋人族
年 齢:27、8歳
誕生日:盛夏
身 長:185cmぐらい
体 格:細身で筋肉質、全身に傷跡
カレー:スパイシーカレー(大盛り)
口 調:無愛想で冷淡
「竜狩というのはな、金で雇われて竜を殺す仕事だ。貴様は俺を雇えるのか?」
「人を勝手に負けたことにするな、最強の竜狩が廃るだろうが」

ストーリー

がらくた英雄伝説

シャルトリューズ

Chartreuse

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

竜によって殺された者の安寧を祈ることを教義とし、彼らの死後は平穏であり静寂であるとする教会、”竜による救いの教会”の導師。つまり、教祖である。教会の教義が誤って広まり、「竜に殺されることは幸せだと謳っている」と誤解されていることに心を痛め、それを糺すために旅をしている。

仮面で顔を隠し、いかにも怪しげな出立ちではあるが、本人は至ってあっけらかんとしており、およそ悪意というものを感じない人柄である。

その正体は巨大竜の一体である”イスラフィール”と呼ばれるもの。人でありながら竜の力を自在に操ることができる。竜と人、双方を憎み、どちらも等しく滅ぼされるべきだと考え、自らの理想を体現するために暗躍しようとしていた。

企みが露見し、ブルーバードとの一騎打ちを経て、多少なり人間を信じようとする。その後、ZeTAで研究資料として過ごしていたが、孤島の竜の影響を受け、孤島の調査団への合流を進言した。

孤島では、自身の気持ちと向き合うことができ、竜としての姿も大きく変容した。

性格、気質

一見すると生真面目で礼節のあるように見えるが、長く接していれば「ただ人当たりが良いだけ」だと気づくだろう。他人のことを思って行動しているように見えても、それは上辺だけのものだ。

シャルトリューズには、他人の顔が見えていない。正確に言えば、「シャルトリューズという個人を色眼鏡で見ている者の頭が、相応の色をした花束として見える」。代わりに他人の感情や想いをなんとなく花束から読み取れるため、それに沿って行動できる。結果、人当たりは良いのだが、相手の真意にまで踏み込むことは難しい。その能力は裏を返せばシャルトリューズ自身も「他人を人として見られない」ことを意味するためだ。

好きなもの、嫌いなもの

世界を諦め、全てを手放そうとするシャルトリューズにとって、好ましいと思えるものは少ない。竜になってしまった彼の体は、食事や休息の類さえ滅多に必要としない。そこに好き嫌いが生まれる余地は少なかったのだ。

それでも、わずかに好ましいと思えるものもあった。夜空の星を見上げることは、幾分か彼の気持ちを慰めてくれた。

戦闘

炎の魔法を操ることができる。肉弾戦は得意ではないとは本人の談。手を出すと”イスラフィール”の本性を見せてしまうかも、と思うとおいそれと戦えないようだ。

竜として戦う時は、巨体に任せた突進や、長い尾を振るって攻撃する。この姿でいる時、炎の魔法は使えない。

価値観、死生観など

イスラフィール・ナティビティ(公開停止)

生まれ

母子家庭にて生まれる。幼い頃から変わったものが見えた。母親は親身に彼の話を聞くふりをしたが、シャルトリューズは母親が無関心であることを見抜いていた。そのため、母親にさえ心を開くことはなかった。それでも、唯一の身内であることから、母親の指示には従っていた。彼女は、ドラッグを買うために幼いシャルトリューズを売り払った。

家族、対人関係

・母親
前述の通り、関係は良くなかった。

プロフィール

血 族:鹿狼族混血
年 齢:不祥
誕生日:不祥
身 長:190cm程度
体 格:痩せていて細長い
口 調:丁寧でやや慇懃無礼、ふざけている時もある
「私のことは、お気軽にシャルティさんとお呼びください♡」
「到底許せません。踏み躙られる覚悟は、御存りでしょうや?」
「貴方は……とても綺麗な目の色をしているのですね…」

ストーリー

がらくた英雄伝説を参照

プレアデス

Pleiades

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

見た目通りの剛気な女傑。プレアデス・キャンプのリーダーを務める彼女は、その役目を亡母イクリプスから受け継いだ。逞しく立派な戦士であり、一人娘にたっぷりと愛情を注いでくれた母を、プレアデスは信仰に近い形で尊敬していた。母のように有ろうと常日頃努力し、戦い、生き抜いてきたのだ。

然し、彼女は立派にキャンプマスターを務めている。キャンプが竜の攻め寄せる、危険地帯に程近い場所に位置しながら、何年も竜を追い返し、あるいは土地を奪還し続けているのは、彼女の采配あってのものだろう。

性格、気質

勇敢で豪快。威力的で恐ろしげですらある外見ではあるが、楽しいことが好きで、人当たりの良い好人物。だが実際のところは、母親の跡を継ぐため、彼女は自分が『そう見える』ように振る舞っているだけだ。心の底では竜を恐れ、母を恐れ、死を恐れている。いつ仲間を、キャンプそのものを失うかと、怯えながら戦っている。本当は、たとえ彼女に似合わなかったとしても、穏やかに暮らしていたいのだろう。

好きなもの、嫌いなもの

酒が好きだが、あまりアルコールに強くはなく、やや依存気味でもある。幸にして物流が整っていない時勢のおかげで、酒に溺れる状況には陥っていない。

嫌いなものは、仲間が傷ついたり死ぬこと、竜が攻めてくること。この戦いそのもの。それを口に出せない自分。

戦闘

・激雷槍
サンダースティック。わずかな衝撃で爆発する雷管を、鉄棒などの先にくくりつけただけのシンプルな武器で、主に竜の口腔などを狙って撃ち込むもの。

・豪雷の巨大竜/ミーカール
竜の襲撃によりキャンプを破壊され、絶望に陥ったプレアデスが変化した竜。彼女の変異によって、ZeTAは竜が人の変じたものであることを知った。
巨大な喉袋を持ち、まるで雷のような轟音を発することができる。——それは慟哭にも似ていた。
立派な母に憧れながらも母を恐れていた彼女だが、いざ全てを失ったとき、やはり縋るものは母であった。赤子のように泣き喚きもがくことしかできない竜は、ついぞ優しく抱かれることのなかった彼女の幼児性そのものだろう。

価値観、死生観など

彼女自身は、戦わなければ生き残れないことをよく理解している。心を殺してまでこの世界の掟に従っているのだから、生半可な連中よりも、よほど世界の残酷さを知っている。そうでありながら、いずれ竜が滅ぼされ、安寧の世界が訪れることを祈っている。竜と戦うおおかたの者は、そのような世界の訪れをすでに諦めているのにも関わらず。

生まれ

彼女の母は、魔龍王の虐殺を生き延びた世代である。軍人であった彼女はプレアデスを産み、厳しく育てた。厳しい母ではあったが、母は自分自身に厳しい人であったため、プレアデスは母を敬ったのだった。のちに母が亡くなり、プレアデスは自身の名を冠したキャンプを立ち上げることとなった。彼女の周りには、彼女と同じく母を慕っていた元軍人たちが集まっていたのだった。

家族、対人関係

・母
尊敬する人であり、恐れの具現でもある。

・ラサ
幼馴染で、大切な人。彼女がキャンプを去り、ZeTAに加わる道を選んだとき、プレアデスの道も決まったのだろう。

プロフィール

血 族:不詳
年 齢:30手前
誕生日:猛暑の折
身 長:180cmほど
体 格:鍛え上げられた筋肉
カレー:ミックスハーブカレー
口 調:男勝り
「俺の名はプレアデス! ようこそ、我がプレアデス・キャンプへ!」
「よくやってくれた! 無事に戻ってくれて、本当によかった!」
「あいつも割り切れない所があるんだろう。竜狩りはそういう仕事だからな。」

ストーリー

がらくた英雄伝説

ラサ

Lhasa

概要

ZeTAでエンジニアとして務めているギャル。ゆるふわゆめかわロングヘアと頭上のサングラスがトレードマーク。
こんな見た目と勤務態度だが、エンジニアとしては超優秀かつ有能。一部署にひとり欲しい人材として、ZeTA内部でも有名である。

性格、気質

温厚で人懐こく、我が強くて爛漫。何かを頼めば二つ返事でこなし、困ったことがあれば素直に周りを頼る。一を聞いて十を知り、十二の知見で答えてくれる。誰にでも分け隔てなく明るく接する。理想的すぎるギャル兼オタクの姿がそこにある。

好きなもの、嫌いなもの

コンピューターいじりとソフト・ハード両面の開発が趣味。仕事が趣味と実益を兼ねているタイプで、ある意味ではワーカーホリック的でもある。
技術は人の役に立つために使われるべきぢゃん? つまりウチはウチの技術力でラブとピースを守っていきたいってワケ!
嫌いなものはバグ。コンピューター内のバグも、現実の虫も嫌い。

戦闘

ぜんぜんダメ。それっぽいメカを開発するのは得意だが、本人が使いこなすのは難しい。

価値観、死生観など

何時もあっけらかんとしたラサだが、ZeTAへの加入は並ならぬ覚悟で決行した。彼女が生まれたのは危険地帯に程近い、今はプレアデス・キャンプと呼ばれている集落だ。そこでは竜によって命を落とすことは日常の一部で、人々は戦っては死んでいく。ラサはそのことに心を痛めていた。そして、彼女の大切な親友、プレアデスがいつかそのような路を辿ってしまうのではないかと感じていた。
——せめて彼らが楽をできるように、自らの身を守れるように。戦う力を持たない自分が、戦える場所へ。場所が、やり方が違っても、自分も共に戦うために。諦めない。ただ、やり方を変える。それが彼女を動かす原動力なのだ。

生まれ

現在のプレアデス・キャンプにて、元軍人の娘として生まれた。彼女の技術力は、整備兵であった親の指導により培われたのである。

家族、対人関係

・プレアデス
幼馴染であり、ラサの行く末を決定づけた大切な人。ラサにとっては、可愛い「プーちゃん」。

・アンセム
可愛い後輩。彼女が過去の出来事に囚われていることを気にかけ、心配している。前を向いて生きて欲しい。

プロフィール

血 族:鹿狼族
年 齢:聞かんで〜
誕生日:指が悴む頃
身 長:160cmぐらい
体 格:細くて小柄
口 調:ギャル
「やっほ〜!!よろしくね、ちゃんギン!!」
「ほら、ウチらって超絶忙しい系組織ぢゃん?」
「プーちゃん、ウチね、守って欲しいんじゃないの。ウチがプーちゃんを守りたい。」

ストーリー

がらくた英雄伝説

アンセム

Anthem

概要

ZeTAでエンジニアとして働く少女。「孤島」調査団技術顧問として任命され、ブルーバード、ジャスミンと共に孤島の調査へと赴いた。ソフト系では、先輩であるラサに勝るとも劣らない技術力を有している。その能力は、孤島の調査中に出会った現地民の不明言語を(実はライブラリに一致するデータがあったというだけなのだが)翻訳するツールを急拵えする程度には高い。

性格、気質

明るくて気のいい娘だが、その反面、調子に乗りやすく、周りを振り回す。目についたものなら何にでもひとこと言わないと気が済まないような所があるが、抜け目はなく、やるべきことはいつの間にかしっかりとこなしている。ただし周囲が頼りになる場合は、それに甘えてしまうきらいもある。

好きなもの、嫌いなもの

自分の境遇を気にかけてくれたことから、ラサを先輩と呼び慕う。単なる職場の同僚以上に懐き、ラサからも可愛がられている。
また、食べることが好きで、調査道具にもミールキットを必ず持参している。
嫌いなものは竜。ZeTAの目的が竜を「討伐すること」から「救うこと」へと変化していく最中で、それを受け入れられずにいた。

戦闘

特に戦闘の役には立たず、その力を持たない。

価値観、死生観など

目の前で幼い弟を竜に殺されたことから、竜を深く憎んでいる。同様の境遇であるブルーバードによって助けられ(ブルーバードにその記憶は特にない)、それ以来「最強の竜狩」の噂を追い続けていたが、再会したブルーバードは竜を憎むことを辞めていた。その時、アンセムの憧れは終わったのだろう。

生まれ

ZeTAにも認知されていない、ほぼ家族だけで暮らしていた小規模な集落の生まれ。ある日突然に竜によって襲われ、その殆ど全員が犠牲になった。
その後アンセムは方々のキャンプで、機材の修理などを請け負い暮らしていたらしい。

家族、対人関係

・ブルーバード
「弟を竜に殺された」という共通点、窮地の自分を救ってくれた烈火の如き竜への怒り、その全てに憧れていた。今や過去の憧れにすぎない。

・ラサ
ZeTAに勧誘してくれた先輩。アンセムにとっては、世界を拓いてくれた人だ。

・ジャスミン
同僚のひとり。穏やかで落ち着いたジャスミンとは真反対の性格だが、何故だか気は合うらしく、親しくしている。

・シャルトリューズ
嫌悪していたが、シャルトリューズ本人の調査への献身や、アニュータとの交流をきっかけに関係は軟化した。

・アニュータ
孤島で出会った現地の少年。彼が竜であった事には衝撃を受けたが、結局、本部で彼の面倒はアンセムが見ている。

プロフィール

血 族:鹿狼族
年 齢:秘密ッス!
誕生日:白詰草の咲く頃
身 長:140cmぐらい
体 格:小柄
口 調:こんな感じッス
「あと5分寝たいッス……」
「イケメン見ながら食べるカレーはうまいッスね!」
「何で『本当は人間でした』で、全部ぜんぶ、なかった事にできるッスか……!?」

ストーリー

がらくた英雄伝説(孤島の竜)

ジャスミン

Jasmine

概要

ZeTAに所属する研究者で、「孤島」調査団の主任調査員。博物学に厚く、特に竜の生態や汚染水について詳しく研究している。ブルーバードによってZeTAに連れ込まれたシャルトリューズの治療、および身の回りの世話を行なう傍ら、「竜を人に戻す治療」にも関わっていた(ただし、ジャスミンは「不要不急の治療行為は行うべきでなく、本人の意志に任せるべき」という立場である)。

性格、気質

穏やかでおっとりしていて、落ち着いた雰囲気。私生活はズボラで片付け下手、マルチタスクが出来ない子。両手いっぱいに荷物を持って、ああ何だか落っことしそう、むしろもう落っことしてる、なのにどうしてうまく拾えないんだろう……と困り果てているようなタイプ。
決して無能ではない、むしろ優秀な研究者でありながらなかなか出世しないのは、そのせいなのかもしれない。そんな自分に自己嫌悪しがちだが、研究については自信を持っており、相手が上長でも積極的に提言を行う。

好きなもの、嫌いなもの

コーヒー党で、ミルクと砂糖アリアリが好き。ただいずれも贅沢品のため、野草から抽出したエキスに粉乳や甘味物質を加え、舌を誤魔化している。意外とイケるらしい。
嫌い、というか苦手なことは片付け、整理整頓。それに着替え。そもそも頻繁に洗剤での洗濯ができる環境ではないのだが、それにしてもジャスミンは一張羅で過ごしがちである。スチームで除菌してるから大丈夫だよ……多分……。

戦闘

一切できない。
ただ、何故だか腕っぷしは強く、引っ叩かれたシャルトリューズは「普通にめちゃくちゃ痛くて、ちょっと泣いた」と供述している。

価値観、死生観など

世界をより良くするためにZeTAとして働いているわけで、それが大事なのだから、自身の私生活を気にしても仕方ない。という大義名分の言い訳を携え、ごちゃごちゃした部屋で寝起きしている。片付けられないのは、自分と向き合うのが怖いから? 立派な仕事をしていても、自分自身はちっぽけでつまらないと思い知りたくないから?

生まれ

両親は大災厄以前、かねてからのZeTA職員であったため、ジャスミンはこの時代にありながら、きちんとした教育を受け、まともな環境で育ってきた。彼女が穏やかな人柄をしているのは、そのためだろう。
同時に、他の同僚たちがしてきたような苦労を、ジャスミンは全くと言っていいほど感じていない。それがジャスミンにはたまらないのだ。所詮、温室育ちというか。恵まれた環境で生まれたくせにこんなものというか。

家族、対人関係

・ブルーバード
誰彼から尊敬され、慕われている立派な戦士。自分とは生きる世界が違い、決して交わることがないと、そう思っていた。

・アンセム
彼女の明るくて爛漫なところに助けられているが、優秀な彼女と自分が同僚として並ぶのはどうだろう、と思うこともある。

・シャルトリューズ
きっと彼には辛いことが沢山あったのだろうと思っている。でもジャスミンには、彼が迷子の子供にしか見えない時があるのだ。

プロフィール

血 族:鹿狼族
年 齢:まだ20代
誕生日:プール開き
身 長:160cmほど
体 格:やや肉付きよし
口 調:穏やかで丁寧
「はいぃ……世話役のジャスミンです。検査お疲れ様でした。」
「汚部屋ですみません……。その辺座ってもらっていいですから」
「私、あなたのことがずっと好き。今までもこれからも変わらず、あなたを想ってます。」

ストーリー

がらくた英雄伝説(孤島の竜)

天眼のハンニバル

Hannibal the Clairvoyant

がらくた英雄伝説本編のネタバレが含まれます!※

概要

彼はZeTAの総代表を務める、若い青年のように見える。その知識、造詣や洞察は広く深く、とても見た目通りの年齢であるようには思えない。

それもそのはず。『天眼のハンニバル』が真に生きていたのは、現在から遡ること1000年以上も昔のことだ。まだ神代と呼ばれ、神々の息遣いが端々に感じられた時代、”最初の”ハンニバルはとある神の気まぐれ(英雄を作り出そうとする試み)から、あらゆる事象に通じる眼——天眼を授かった。

天眼を得た彼は、ありとあらゆる時代、世界の枝を覗くことができた。そして、この世界が神々の砂場に過ぎず、彼らにとっての世界というものが如何に「どうでもよいもの」であるかということを知ってしまったのだった。

英雄を作り出す試みは確かに成功した。しかしその英雄は、あくまで人類のための英雄であることを望んだ。彼は神の手に抗うことを決め、あらゆる世界の枝に遍在する自分自身の意識を統合した。故に”当個体”は『天眼のハンニバル』であるが、ハンニバルではない、というわけだ。

……うん? 僕の話ではなくて、神に刃向かった”最初の”ハンニバルがどうなったか知りたいのかい?

それは君、ほら。ここで話すのはちょっと、野暮ってもんだろ。何よりここは”僕の”プロフィールページなんだ。僕の話をさせてくれよ。

性格、気質

少なくとも、僕を含む”ハンニバル”は皆、世界をより良くしたいという意志が形を持ったようなものだ。責任感が強くて、だいたいの場合、とても良い奴(僕って特にそうだよね)。世界を脅かす物事には厳しく当たることもあるけれど、それは世界、特に人界を守りたいという心の裏返しであることを理解してほしい。ヒトの世界というのは本当に脆いものだし、誰かがそっと下支えすることは大切さ。僕はこの生涯を懸けた仕事をとても崇高な使命だと受け止めているよ。辛いと思ったことはないね(他の私はどう思ってるか知らないけど)。

天眼についてもう少し話しておこう。この眼はあらゆる可能性を覗ける力を持っているが、それらはあくまでも可能性にすぎないし、見た世界に対して僕自身が直接手を下せるわけでもない。もどかしいところだ。世界の守護という使命に対して、僕が「秘密結社の設立」みたいな回りくどい手を取っているのは、ただそれだけの事情さ。

あらゆるハンニバルの根っこは繋がっているから、割と日常茶飯事的に私が増え続け、死に続け、そして馬車馬のように働き続けている様を感じている。けれどそれは眼の力というより、私たち自身の特性というべきだろう。

……そういえば、私たちってこんな稼働量でよくめちゃくちゃにならないでいられるな。私たちが統合された時にメモリやリソースの拡充があったのかもしれない。普段意識しない部分だけれど……うん、意識しすぎるとまずい気もするから、あまり考えないでおこう!

好きなもの、嫌いなもの

私が目指しているのは「人類が人類の手で運営できる世界」だからね。その道行きで神と呼ばれるものを憎んではいないが、彼らが気まぐれに息を吹いたら飛ぶような世界、というのは気に入らないし恐ろしい。

ヒトのことは愛しているけど、それは誰かを好きになるとか、そういう意味とはちょっと違う。何故ならその中には僕自身も含まれている。もしかすると僕は、ヒトのために生きることでしか自身を肯定できないのかもしれない……なんてね。

戦闘

戦闘向きの個体も居るはずだが、僕はそういうことは不得意だな。どちらかというと頭脳労働向きだし、カウンセラータイプなんだよ。それに、”ハンニバル”の戦うべきものは世界の危機だからね。個体が勝つとか負けるとかっていうのは、私たちには瑣末なことさ。

価値観、死生観など

これは”ハンニバル”としての言葉だけれど、私はヒトの世界を守るために立っている。大数を生かすために少数を切り捨てることは、容易いことだが選ぶべきではない。特に、私は数多の世界の枝を覗ける眼がある身の上だ。誰の命も簡単に諦めてはいけない。それが、ヒトの枠を越えてしまった私の務めだ。

……まぁ、やむを得ない場合というのもあるんだけどね。そういう時は、そうだな……僕はあまり躊躇うほうじゃないよ。

生まれ

個体としての僕は、ごく普通の両親、ごく普通の家庭に生まれた。ハル、と云うのが個体としての僕の名前だ。僕は今でもそう呼ばれるのが好きだよ。

家族、対人関係

今の僕にとっては、ZeTAが家庭だし、そこで勤めている者たちが家族だ。職員たちとは親しくしている。

・ラサ
信頼している部下のひとりだ。彼女はエンジニアとして非常に優秀だし、よく気がつくので助かるね。

・ジャスミン
大人しくて引っ込み思案な娘で、僕とはあまり会話がないんだ。信頼されていないわけではないだろうけど。

・アンセム
活発なところは彼女の良いところだけれど、猪突猛進で早とちりが多いのだけなんとかしてもらえればなぁ……。

プロフィール

血 族:鹿狼族。
年 齢:秘密だよ。
誕生日:秘密だよ。
身 長:170cmぐらい。
体 格:頭脳労働向き!
口 調:
「僕はこういう話し方だけど、他の枝のハンニバルはまた違う口調なんじゃないかな?」
「君と会わせてあげられないのは残念だけど、どの私たちも皆、魅力的だよ」
「僕は悪ふざけしてるようにしか見えないかもしれないけど、これでもけっこう一生懸命なんだぜ?」

ストーリー

詳しくは、事案:英雄伝説や、ZeTAについての資料を参照してくれたまえ!

補遺

・ハンニバルはブイズの部分集合。ブイズでもハンニバルでない者もいる。
・ハルの自我強めの時は「僕」、ハンニバルの自我強めの時は「私」「私たち」。
・ハンニバルは人外のものを憎んではいないが、個体ハルはそこそこ人外へのあたりが強い。そのあたりは個性らしい。