疾風の金峰

JinFeng the Gale

概要

商社トラムンタナの創業以来、社長秘書として務めている竜種の女性。雇用主であるエル=レイからの信頼も厚く、曰く「彼女が居なければ仕事が回らない」。一を聞いて十を知るどころか、百の仕事で答えてくれる有能ぶりであるらしい。

若い頃はヤンチャしてた、と本人談。

こう見えて二児の母であり、とうに子育ても終えて子供たちは独立している。ベテランのママである。

性格、気質

冷静沈着でテキパキとした仕事ぶりだが、性根はお茶目で悪ふざけが好き。しかし、仮にも雇用主であるエル=レイを揶揄っていじることを許されているのは、彼女の仕事ぶりや性格故ではなく、互いに創業以来の戦友であるところが大きいのであろう。

好きなもの、嫌いなもの

カレーが好き。毎週かならず一度は作るらしい。甘口派閥。元を辿れば、今は亡き恋人、子供たちの父親が好きだったものだ。

彼を失う原因になった自動車や峠道には、いまだに良い印象が無い。

戦闘

できなくはないが、もっと適任の竜種が側に控えているので、積極的に戦うことはない。

価値観、死生観など

恋人をあっけなく事故で失ったことから、人は死ぬ時はあっさり、あっけなく死ぬものとして捉えている。生命は一瞬で失われ、最悪な時に底はない。なにせ、彼女は彼と同じ車に、彼の隣に座っていたのだ。彼の血飛沫が彼女の肌を濡らしたときのことを今もはっきりと覚えている。それがどれほど「クソな」体験だったか、語りこそしないけれど。

それでも彼女が生きなければと思ったのは、そのとき彼女の胎に双子の生命が宿っていたからだ。彼女を殺そうとしたのも生命であり、生かしたのもまた、生命である。

だから金峰は、命を尊び言祝ぐ。日々、死に向かいながら生きているものを美しいと感じる。愛おしいと思い、慈しむ。それが自分より遥かに弱く脆い、人類種であればなおのことだ。

生まれ

彼女自身がそれを語ることはない。おそらく、楽しい思い出ではないのだろう。

出身地は東邦である。それは彼女の名前が東邦風であることからも察することができる。

家族、対人関係

・子供たち

双子の子供たちとは、彼らが独立してからも仲が良い。頻繁に連絡を取り合っている。彼らの片方はレイの名を、もう片方は亡き父親の名を貰っている。

・エル=レイ

雇い主であり、大切な存在でもある。戦友と形容するのが最も相応しいと感じている。

プロフィール

血 族:竜種

年 齢:歳上の女に尋ねることじゃないだろう?

誕生日:初霜の降りる頃

身 長:長身、2mを超えている

体 格:すらりとしているが、骨格はがっしり

口 調:飄々として抑揚が強い

「いやあ、旦那様には頭が上がりませんからねぇ」

「レイ、アンタってば可愛いところもあるじゃないの。」

「アタシはアンタたちのママじゃないよ!お尻ぐらいは自分で拭くこったね!」

ストーリー

・夫になるはずの男に事故で先立たれた後、お腹の子供を養うため就活に明け暮れていたが、どの相談所もほぼ門前払いの扱い。

・夜の街をとぼとぼ歩いていたところに声をかけてきたのが若きエル=レイであった。

・当時のエル=レイはまだ会社を興したばかり。

彼女の話を聞いて、自分に賭けてみるつもりはないかと問うた。そして、ジンフェンは心中するつもりで手を取った。

・結果はこの大成功だ。だからジンフェンは本当にエル=レイに感謝しているし、エル=レイもジンフェンに感謝している。