サワヒメ

Sawahime

概要

オヅノの姫君、澤姫は総大将を務める月家当主・悪太郎の細君である。たっぷりと長く細い黒髪を涼やかに背に流し、ドレスのように裾の長い襦袢を纏っている。一見すれば淑やかな立ち居振る舞いの美しい女性であるが、ここは物怪の里である。彼女も紛れもなく鬼なのだ。

その本性は、西洋風に言えば「マーメイド」である。本性を表したとき、彼女の腰から下は巨大な和邇——すなわち鮫のような怪物の姿へと変化する。オニの姿でいる間は水中でなければ生きられない、ということはないが、主にヒトの姿で過ごすことを好んでいる。単純に足があった方が陸では生きやすいからである。

性格、気質

積極的に人前に出ることを好まず、夫である悪太郎の後ろか隣で微笑んでいることが多い。悪太郎が自分以外の誰かと行為に及んでいても嫉妬することはなく、むしろ相手役を見守っている。優しく愛らしいオニの姫君である。

好きなもの、嫌いなもの

夫・悪太郎が大好き。悪太郎の奔放さも含めて愛しているので、悪太郎が無茶苦茶をしていても怒らない。また、水の魔物らしく、清らかな水が好き。よく里の小川の淵にいる。
食べ物は魚や果物など、水気のあるものが好き。

嫌いというわけではないが、火を焚いた竈門の前に長くいると萎びてしまうので、火を使った料理が出来ない。

戦闘

周囲も本人も、澤姫は戦いが不得手であると認識している。しかし、水中で彼女に敵うものは、オニであれヒトであれそうそう存在しない。
火気は苦手と言えど、水を操る神通力も有しているため、よほどの大火でなければ恐れることはしない。

価値観、死生観など

里から出たことはなく、生まれた時にはもう悪太郎の妻となることが決まっていたが、オニの中のオニである悪太郎へ嫁ぐことに何の不満もなかった。悪太郎の盃に酒を注いでいる時、悪太郎の腕に抱かれている時が幸せであり、その他のことにはあまり関心がない。里の内政にも干渉せず、ただ悪太郎の傍らに寄り添って日々を過ごしている。

生まれ

月家分家の娘、悪太郎の許嫁の姫君として生を受ける。その頃にはとっくに大人になっていた悪太郎の姿を見て、彼に惚れ、妻となることを夢見ながら育ってきた。

家族、対人関係

・悪太郎
最愛の夫。彼との間に子も成し、幸せな日々を過ごしている。

・花水仙
お互いに御三家の分家であり本家令息の許嫁という共通点があり、仲が良い。花水仙が望む道を見つけられることを祈っている。

プロフィール

血 族:鬼種(水妖)
年 齢:あくたろさまの方が歳上です!
誕生日:水面に氷の張る頃
身 長:150cm程度
体 格:細くたおやか
口 調:淑やかで丁寧

「わたくしは、あくたろさまと過ごすことができれば、それでよいのです。」
「ついはりきってしまって、お魚を買いすぎましたの。こんなにお刺身には出来ないわ…。」